フランス語人材のキャリアパス~第4回Reiko VACHOT-INUKAIさん~(後編)

フランス語を使って仕事をしている方へのインタビュー企画!
フランス・リヨンにお住まいの仏日・日仏の翻訳・通訳者であるReiko VACHOT-INUKAI(犬飼玲子)さんのインタビュー後編となります。

今回はReikoさんのフランス語の勉強方と、フランコフォンの皆さんへのメッセージをご紹介致します。

前編の記事はこちら。

3. Reikoさんのフランス語の勉強方法

社会人1年目の夏休みに、大学の卒業旅行で知り合ったフランス人男性(現在の旦那さん)を訪ねて、パリに行ったことをきっかけに、帰国後はアリアンス・フランセーズに週一回(土曜日に3時間の授業)通われ、さらにNHKのラジオ講座も始められます。

凡そ1年~1年半年ほど上記の形で勉強を続けた後、結婚を境に渡仏。ランス近郊のエペルネーに住むことになったReikoさんは、ランス大学で外国人のためのフランス語の授業を受講されます。こちらの授業は、なんと1日7時間!宿題もたくさん出され、フランス語漬けの日々を送られたとのこと。いやはや、すごいですね。ちなみに、フランス語の宿題は毎回文法練習問題がA4プリント何枚もあったとのこと。最初の宿題は名詞のリストにひたすら不定冠詞をつけるという問題で、ほぼ知らない単語ばかりでめまいがしそうになり全部辞書で調べる気力がなく、旦那さんに聞いてなんとかこなしたそうです。

Reikoさんは会話の訓練も積極的に行っていました。具体的には、同じ外国人用の授業を受講しているクラスメートに積極的に話しかけたそうです。『相手も自分と同じレベルのフランス語力だし、そもそもネイティブではないから、「間違っていて当然」という気持ちでリラックスして話すことが出来たんです。個人的には、会話の訓練は別にネイティブでなくても良いと思います。それよりも、習ったことをきちんと復習したり、今日あったことをフランス語で説明してみたり、きちんとアウトプットすることの方が大切だと思います』と、Reikoさんは仰っていました。

「フランスに住んでいる」・「旦那さんがフランス人」・「フランスの大学で外国人用のフランス語の講義を受けられた」と、環境的な要因もあったとは思いますが、事実としてReikoさんが短期間に圧倒的な量をインプットされるだけでなく、アウトプットされていたことが分かります。社会人になると中々まとまった時間を確保することは難しいため、Reikoさんのように短期間でまとまった量をこなすことは簡単では無いと思いますが、語学の習得において総学習時間が影響していることは紛れもない事実です。忙しいと言うことを言い訳にせず、隙間時間を活かして継続的に勉強することが大切だと思います。

4. フランコフォンの皆さんに一言

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「文法をキチンと学んで欲しい。そして、それと同時に生のフランス語をドンドン聞いて欲しい」。

Reikoさんからは、上記のメッセージを頂きました。

『生のフランス語を聞いて、全ての内容を理解できないのはある意味当然なんです。だって日本語であっても、自分たちに馴染みのない分野の話は、会話を聞き取ることはできても、内容を正確に理解することは簡単ではありません。だからまず、「全部聞き取らないといけない」・「全部内容を理解できないといけない」と考えるのは辞めた方が良いと思います。私はそれって、ある種の強迫観念か何かだと思う。日本語でさえ難しいんですから、それをフランス語で聞き取って、しかも理解するなんて、難しいに決まっているんです。だから、「聞き取れなくて当然」っていうくらいの軽い気持ちで臨んで、取りあえず生のフランス語に触れてみる。すると、会話の節々は聞き取れなくても、何か一つ知っている単語が聞き取れたり、何について話しているのかくらいは分かったりします。そうやって何か聞き取れた時の「嬉しさ」を、もっと味わって欲しい!』

Reikoさんは続けます。

「言葉はコミュニケーションの手段ですから、自分の取りたい情報が取れて、伝えたいことが伝えられればそれで良いんです。相手の言っていることを一字一句聞き逃さず、全ての会話を100%相手の意図を汲んで理解する必要はほとんどありません。文法をきちんと学び終えたら、絶対に何かしら聞き取れるところ、分かるところがあります。ポジティブになって、ドンドン体当たりしていって下さい!」

Reikoさんのお言葉を聞いて、僕もなんだか肩の荷が下りました。というのも、僕も「これだけフランス語をやってきたのだから、友人の会話やラジオの内容はきちんと理解しないと行けない!」と勝手に自分を追い込んでいたからです。Reikoさんの仰る通り、たとえ日本語であっても、馴染みのない分野のお話って良く理解できないですよね。それなのに、それを外国語であるフランス語に求めるなんて、そもそもお門違いだったなと思いました。

Reikoさんの仰る通り、「聞き取れない、理解できないのはある意味当たり前!にもかかわらず、今日はこんなに聞き取れた!こんな自分ってすごい!」という形で、日々ポジティブに受け止めながらドンドンと挑戦をしていった方が、きっとフランス語を学ぶ事ってもっと楽しくなるし、上達も早くなるでしょうね。

「フランス語人材のキャリアパス」は今後も続いて参ります。

楽しみにしていて下さいね!

À très bientôt
Kei

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