数字で見る~公用語としてのフランス語~

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こんにちは!
フランスまとめサイト管理人の伊藤圭(@Kei_japonais)です。

フランス語は英語に次いで、「世界の様々なところで話されている言語」というイメージを持たれています。

実際にフランス語は、国連や国際オリンピック委員会などの様々な国際機関において公用語とされていることに加えて、西アフリカにはフランス語を公用語とする国々が多くあります。

でも、僕はずっと気になっていました。
「確かにフランス語には世界で通じるというイメージがあるけど、実際のところどれくらいフランス語を話す人々がいるんだろう。もしイメージ通りたくさんの人々に話されているのならば、もっとフランス語を使う仕事が日本にあってもいいんじゃないかな?」と。

というわけで、今日はそんな「世界に通じる」フランス語が実際のところどれくらいの人々に話されているのか、具体的な数字を見ることで検証してみようと思います。

・初めての方向けに自己紹介

管理人はフランス語と英語を使って仕事をしています
・社員数約480人のインバウンド専門旅行会社に勤務。
・大手旅行会社のグループ会社の一つ。
・取引国はほぼ全世界。
・2013年11月に転職で入社。
・海外営業部・ヨーロッパを担当する課に所属し、7年以上フランス語と英語を使って仕事をしている。

1. 母語としてのフランス語

母語としてフランス語を話す人々は、全世界に1億2,300万人いると言われています。
フランス、スイスの一部、ベルギーの一部、モナコ、ルクセンブルク、カナダのケベック州など、多くの国々や州が母国としてフランス語を話しています。

ちなみに、英語を母語とする人々は全世界におよそ5億3,000万人、スペイン語を母語とする人々は4億5,693万人、中国語を母語にする人々にいたっては13億7,000万人いると言われています。
※少数民族の方々のことは当然留意すべき事項ですが、ここでは一旦、その国の発表を参考にしています。

確かにフランス以外の国々でも母語として話されているフランス語ですが、母語人口自体はあまり多くなさそうですね。

余談ですが、日本語を母語とする人々は1億2,700万人います。実はフランス語の母語人口は、日本語より少なかったのです。

参考:世界の言語ランキングTOP31!アラビア語が驚異の成長率に
https://japan.wipgroup.com/media/language-population

2. 公用語としてのフランス語

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では次に、公用語としてのフランス語を見てみましょう。

フランス語を公用語としている国は全世界に29ヵ国あると言われています。公用語としている人々の総数は約2億8,400万人。

ベナン、ブルキナファソ、カメルーン、コンゴ共和国など、主に西アフリカの国々がフランス語を公用語としています。

「英語はともかく、スペイン語や中国語の母語人口よりもだいぶ少ないじゃん!フランス語、実はヤバくない!?」と思った方、安心して下さい。

例えば、中国語の母語人口は13億7,000万人ですが、中国語は中国1ヵ国でしか話されていません。
そのため、基本的には中国語は中国でしか通じない言語です。

ではスペイン語はどうか?
スペイン語の母語人口は4億5,693万人ですが、スペイン語が話されている国々は20ヵ国。
なので、フランス語を公用語とする国々よりも少ないんです。

参考:スペイン語 公用語の国々
https://www.enforex.com/japanese/language/spanish-spoken.html

というわけで、フランス語は母語人口・公用語人口共にスペイン語・中国語より大幅に少ないものの、「英語に次いで、世界で話されている言語であるというイメージは本当だった!」ということで間違いなさそうです。

3. プラットフォーム化した英語

では、どうしてフランス語の仕事は英語程多くないのでしょうか?
なんだかんだ、世界で2番目に多くの国々で話されている言語です。
もっと仕事がたくさんあってもおかしくないですよね。

先に結論を述べます。
そもそも英語が圧倒的すぎるんです。

英語を公用語・準公用語としている国々は世界に54ヵ国あり、その人口は21億人にのぼると言われています。

世界には196の国々があり、世界人口は約77億人(2019年)ですから、実に世界の約27%の国々・人口が英語を話していることになります。

参考:世界の英語人口15億|日本も急増中!英語を習得すべき8つの理由
https://english-club.jp/blog/english-world-population/#2_21

そして何よりも、英語は学術・研究分野、ビジネス、スポーツの世界のおいて共通のコミュニケーションツールとなっています。
その勢いやもはや、「世界共通語」といっても過言ではありません。

グローバルコミュニケーションにおけるプラットフォーム言語という英語の地位。
この圧倒的な地位が揺らがない限り、これからも英語がグローバルコミュニケーションにおいて重要視されていくことでしょう。

あとがき

今回は具体的な数字を追いかけることで、世界におけるフランス語の地位を見てみました。

フランス語はイメージ通り「世界で2番目に多くの国々で話されている言語」でしたが、プラットフォーム化した英語の圧倒的な地位により、ビジネスの世界において「マイナー言語」になってしまっています。

フランコフォンの僕としては、書いていてとても心が痛む内容でしたが、きちんと現実を見なければ、正しい対策を立てることはできません。

世界におけるフランス語の今の実力を知った上で、どのように自身のフランス語を活かしていくか。

これからも引き続き、共に考えていきましょう。

À très bientôt
Kei

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