6月10日から外国人訪日観光客を条件付きで受け入れ開始~フランス人は戻ってくるのか?~

こんにちは!

フランスまとめサイト管理人の伊藤圭です。

エリソン君
エリソン君

とうとう日本政府が、「6月10日から外国人訪日観光客を条件付きで受け入れる!」って発表をしたね!
いよいよ、フランス人観光客も戻ってくるのかな?

管理人
管理人

なるほど!
確かに政府の発表を見てみると、「いよいよフランス人を含む外国人観光客が戻ってくるのかな?」って気持ちになるね。
でも実は、インバウンド業界においては「本格的に観光客が戻ってくるのはもう少し先だろう」という考えが一般的なんだ。
今日はその理由についてお話するね。

本題に入る前に、自己紹介。

管理人のプロフィール
  1. 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
  2. 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
  3. インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
  4. DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
  5. アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
  6. 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー

1. 6月10日より観光目的に外国人小規模団体の受け入れを開始

新型コロナウイルスの水際対策(入国管理)が6月1日より以下の通り大幅に緩和されました。

  1. 入国者上限を1日当たり1万人から2万人に引き上げ。
  2. 世界の国・地域を3つのグループに分ける。
  3. 「最もリスクが低い」というカテゴリーの98か国・地域からはワクチン接種の有無を問わず検査・待機措置を免除
  4. 「次にリスクが低い99の国・地域」からは、3回目のワクチン接種が済んでいることを条件に、検査・待機措置を免除。
エリソン君
エリソン君

さらには、6月10日からはいよいよ「観光目的」の訪日外国人小規模団体の受け入れも開始されるよね!
これはいよいよ、開国ムードなんじゃないかな?

管理人
管理人

それが、実はまだまだ問題があって、そういうムードでもなさそうなんだよね…。

2. 航空券代の高騰や添乗員同行による費用増加が障害になりそう

管理人
管理人

先日書いた記事にもある通り、まずは航空機代の高騰が来日のネックなりそう。

なんてったって、ヨーロッパ・日本間の航空機代は約50%近く上昇していると言われているからね。

管理人
管理人

それから、実は6月10日から受け入れが開始される小規模団体は「添乗員(ガイドさん含む)」の動向がマストとなっているんだ。

添乗員が毎日同行することになれば、それだけ旅行代金も高くなる。

航空機代高騰とのダブルパンチで、だいぶ料金が高くなることが予想されていて、それが観光客の購買意欲を削ぐかもしれないと言われているよ。

エリソン君
エリソン君

言われてみればそうだよね。
航空機代が既に50%くらい上がっているんところに、旅行中に添乗員を全日程付けなければならないとしたら、ものすごく旅行代金は上がってしまうよね…。

3. そもそも旅行のガイドラインがまだ発表されていない

しかもビックリすることに、小規模団体受け入れに当たっての旅行ガイドラインがまだ決まっていないんです。

管理人
管理人

というわけで、そもそも小規模団体が何人なのかも分からないし、小規模団体が旅行中に「公共苦痛期間を使用しても良いのか?」とか、「好きなレストランに食べに行ける自由食が認められるのか?」など、まだ具体的なことは何も分かっていないんだ。

エリソン君
エリソン君

ええ!?
そうなの!?
だって、6月10日から受け入れ開始でしょう?
まだ(6月5日現在)ガイドラインが発表されていないのに、本当に6月10日から外国人観光客の受け入れなんてできるの?

管理人
管理人

今のニュースでは「6月7日に正式なガイドラインの発表がある」と言われているんだけど、エリソン君が予感している通り、このままだと全く間に合わない。

そもそも、本当に6月7日にガイドラインが発表されたとして、6月10日の受け入れ開始まで3日間しかないんだ。
これでは、少なくとも外国人観光客の旅行に対して必要な手配を行う日本の旅行会社は確実に準備が間に合わないし、「あっ!3日後に日本入国受け入れ開始だから、早速日本に旅行に行こう!」なんて旅行者は、世界中をくまなく探してもあんまりいないと思うんだよね。

4. 参議院選挙後までは抜本的な入国緩和はないかも

さっき紹介した記事でも触れましたが、2019年には3,188万という人過去最高の外国人訪日観光客が来日しまさた。

一方で、2022年6月1日から日本の入国者数が2万人に引き上げられましたが、この数字って全盛期と比較すると本当にまだまだなんです。

このままでは毎日2万人が来日しても年間で730万人にしかならず、2019年比で言うと僅か22.8%ほどにしかならないんです。

エリソン君
エリソン君

おまけに航空運賃も上がっているものね。

確かに、この状態だといきなりフランス人観光客が戻ってくることはないかも…。

管理人
管理人

「じゃあ、いつのタイミングで2万人という制限が、引き上げられるの?」という疑問を抱くと思うのだけど、僕個人としては「7月10日の参議院選挙後になるだろう」と考えているよ。

参議院選挙で自民党連立政権が過半数を取り、政府として「法案を通せる土壌が整備」されてから、徐々に入国制限が緩和されるようになるんじゃないかな。

まとめ: フランス人観光客はま戻っては来ないと思う

今回は以下のお話をしました。

  1. 6月10日から外国人による観光目的の入国が認めされるようになる。
  2. 6月10日の緩和に関するガイドラインはまだ発表されていない(6月7日発表予定)
  3. 航空運賃の高騰は旅行需要に悪影響を与えると思われる
  4. 入国人数制限の緩和は十分ではなく、更なる緩和は参議院選挙の後になりそう
  5. だから、まだまだフランス人観光客が戻ってくるのには時間がかかると思われる

今、与党も野党も含めて、全員が「新型コロナ封じ込め政策」を指示しています。

「海外からの観光客を受け入れる」というのは、まさに「新型コロナ封じ込め」とは逆を行く取り組みです。

管理人
管理人

制限緩和をすることで、現政権の支持率が下がるようなことになれば、制限緩和にはもっと時間がかかると思われます…。

もしそうなったら、フランス人観光客が日本に戻って来るのは、もっと先の話になるでしょう。

いずれせによ、まずは6月7日に予定されているガイドラインの発表を待つ必要がありますね。

À très bientôt
Kei

エリソン君
エリソン君

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