皆さんこんにちは!
みのりです!
前回は「フランスでの母乳育児」についてご紹介しました。
今回は、その続きということで、まずは赤ちゃんの食事・離乳食についてご紹介をさせて頂きます。
その前に、初めての方向けに自己紹介。
みのりについて
・大阪出身の日本人女性
・とあるフランス人と和歌山で出会って、東京で結婚。
・渡仏したのち、息子と娘を出産。
・娘が生後二ヶ月の時に夫の仕事のためオーストラリアへ引っ越し
・現在メルボルンにて夫・3歳息子・1歳娘と生活
1. フランスの離乳食事情
フランス語で「離乳食」は「diversification alimentaire:食事の多様化」(会話ではdiversificationだけで通じます)と呼ばれています。
日本の昔ながらの離乳食のスタートといえば、液体の延長という感じの「10倍粥」・「おかゆの上澄みだけすくってあげる」ですが、フランスでメジャーなのは「にんじんのピュレ」。
ベースとなる食文化の違いの影響も大きいですが「母乳・ミルクから離れるための食事」と「食事内容を多様にする」という言葉の違いからも、認識の違いを感じます。
日本でも、最近では「補完食」という5倍粥くらいからスタートして色々な食材を食べさせる方法が知られてきましたね。
娘の時に少し取り入れました。
今回は仏版母子手帳(carnet de santé)に載っているガイドラインと Ma petite assiette (直訳:私のちょっとした一品料理)というサイトをメインに説明していきます。
日本の離乳食についてはパルシステムを参考にしています。
1-1. 母子手帳から見るフランスの離乳食
母子手帳に記載されている離乳食の概要
- 開始時期は5,6か月となっていますが、一般的には4,5か月頃から始めるよう言われます。
6ヶ月ではかなり遅いイメージ。
我が家は5ヶ月から始めました。 - 初期・中期・後期などの区切りは無し。
「ごっくん期」「かみかみ期」など、日本式離乳食では重要な「食感」の違いはかなりざっくりと指定されています。 - 食べる量についてはどんな本を読んでもほぼ言及されていませんでした。
日本式だと「○さじ」、「○グラム」…と細かくガイドラインがあるかと思いますが、フランスでは「赤ちゃんが食べる量が適正な量」とされているようです。 - さすが酪農の国。ヨーグルトなど乳製品を結構早くから食べさせます。
カルシウムを摂取するための重要な食材です。 - 日本では南国系果物の開始時期が少し遅めですが、フランスでは果物はほぼすべて4ヶ月からあげられます。
果物のコンポートは赤ちゃんから大人にまでよく食べられている(飲まれている?)定番おやつです。 - 野菜の開始時期の違いで特徴的なのはキャベツ。
初期ではまだあげられません。
ガスを発生させるのが胃腸に負担だとされているためです。
確かにこちらのキャベツは日本のものよりも固く、芯の繊維があまりにも太いときはセロリみたいに取り除くこともあります。 - デザートとgoûter(おやつ)をすごく重視するので砂糖が入った甘い物を早くからあげることに抵抗が無い人がとても多い印象です。
さすがに赤ちゃんのうちは果物や無糖のヨーグルトをみんな食べていますが、離乳食後期くらいになると甘いおやつを食べる子も見かけます。
チョコ解禁の早いこと早いこと…!
予想ですが、1歳すぎたあたりで与えている人は多いんじゃないでしょうか。
(息子も1歳半あたりからプレゼントにチョコをもらう機会が結構ありました。絶対にあげませんでしたが(笑)) - フランス人からすると「おやつは絶対に甘いもの」なので、小さいおにぎりとか食べるのは「それはおやつじゃない」のだそう(笑)。
日本人が子供によくあげる「ほうれん草パンケーキ」・「かぼちゃクッキー」・「とうもろこし蒸しパン」など野菜の入った優しい甘みのおやつというのがとても新鮮なようです。 - 逆に塩分に関しては日本のほうがゆるく、フランスのほうが厳しめな印象です。
そんなフランスの離乳食期にも必ず塩分を摂取する機会があります。
それはチーズとバゲット!
最後のバゲットは、皆さんパン屋さんで買ったものや、レストランで食事の時に出されたものを赤ちゃんにあげています。
長時間静かになるし、ごはん・おやつにもなるし、さらには歯固めにもなります。
ざぁーとまとめると以上となります。
今改めて思うと、食文化的にバゲットの固さに慣れさせることは大事なのだと思います。
フランス育ちの息子は硬いバゲットでも難なく嚙みちぎって食べますが、オーストラリア育ち(しかもロックダウン長すぎてほぼの家の中育ち)の娘は、赤ちゃんの間にバゲットをかじった経験が数えるほどしか無く、今では食パンの耳すら残そうとします。
バゲット歯固め、フランス人として生きるのに必須かもしれません…。
1-2. フランスはベビーフードが豊富!
前回、母親が復職するタイミングがだいたい生後半年と書きました。
働きながら離乳食手作りを根気よく続けるのは大変です。
こういった環境のせいか、どこのスーパーに行ってもPetit pot(ベビーフード)の種類がとても豊富に揃っています。
オーガニックのものも大した値段差無く、簡単に手に入ります。
ビンやカップに入ったもの、レトルトパウチ、飲み口がついていて慣れてくるとそのまま吸えるものなど、形状は様々です。
全体的に日本のベビーフードよりも内容量が多い気がします。
息子は赤ちゃんの頃からものすごくよく食べる子だったのでフランスサイズがありがたかったです。
うちがよく買ってたのはこのブランドでした。
1-3. 離乳食を手作りする時の強い味方:Babycook!
手作り派が持っている調理道具で有名なものがあります。
それはBEABAのBabycookという離乳食メーカー。
一台で蒸し器かつフードプロセッサーとして使える優れもの。
短時間で柔らかく蒸せて、ものすごく細かくなめらかにピュレにしてくれます。
我が家は夫同僚がたまたま譲り先を探していたので、喜んで買い取りました。
便利すぎて離乳食が終わった今でも普通に料理に使っています。
全然壊れません。
すごい!
2. 0歳から別々の部屋で寝るフランス
フランスでは「親と子供の寝室は別」です。
生後半年を過ぎると別室で寝ても大丈夫とされており、子供も0歳から一人で寝ます。
寝室が一つしかないからベビーベッドをリビングに置いているという人もいたり。
「一緒の部屋で寝る」という選択肢ってそんなに論外なの?!と、驚きました。
我が家は息子が7ヶ月の時に引っ越しをしています。
寝室が二つになったのでそのタイミングで別室に寝かせるようになりました。
小さいうちは授乳・ミルク中に寝てそのままベッドへ寝かせるだけなので簡単なのですが、大きくなってくると寝かしつけが大変になってきました。
だっこで寝てから置くパターンを続けていたら、だんだん簡単に寝なくなってきてしまいこちらの体力が限界に…。
周りの先輩ママ・パパから「早い方が良い」というアドバイスも受けて、ねんねトレーニング「寝んトレ」に踏み切ることになりました。
色々方法はありますが、私たちが先輩方に教えてもらったり、本を読んだりしてやってみた方法は以下のもの。
- 寝るときのルーティーンを作る。
例:「絵本を読む」、「暗くしてから歌をうたう」等 - 寝る前にしっかり説明をする。
小さな赤ちゃんでもちゃんと親が言うことを聞いているので、言葉で説明を繰り返すのが大事だそうです。
例:「自分のベッドで朝までぐっすり寝るよ」、「しっかり寝たら明日も元気に遊べるよ」、「パパママはすぐ隣の部屋にいるから心配ないよ」、「お友達(ぬいぐるみ)も一緒だから大丈夫だよ」、「大好きだよ」等など…。 - 後ろ手にドアを閉めない。
しっかり顔を見て「おやすみ~大好きな○○ちゃん~」とか言いながらドアを閉めてます。 - 普通にめちゃくちゃ泣きます。最初の1,2週間ぐらいは親子共々本当辛いです。よっぽど泣き声が異常じゃないかぎりは、心を鬼にしてまずは5分我慢します。
この5分がものすごく長く感じられます。特に夜は。
5分経ったら部屋へ行き、抱っこは絶対にせず、寝かせたまま抱きしめてあげて寝る前の説明を繰り返してまた部屋を出ます。
これを、5分毎、もしくは5分から10分、10分から15分…と間隔を寝るまで徐々に延ばしていきます。 - 2歳以上でマットレスや布団で寝ている場合は、子供がドアを開けられないようにドアノブを引っ張って閉めなきゃいけないので、罪悪感と心の辛さが倍増…。
これをしばらく続けていくと、ある時、泣かずにスッと寝たり、寝る前にベッドでひとりゴロゴロするのを楽しむようになりました。
この方法は夜泣きがひどいときも使っていました。
成功の秘訣は「親が成功を信じてどれだけ心を鬼にできるか」な気がします。
4歳と2歳になった今では、「寝る前に絵本を読んでからベッドに入って歌を1曲歌い、おやすみのハグとビズしてから、電気を消して扉を閉める」をルーティーンとしています。
息子のトイトレ完了後は、夜中トイレに行きたくなった時用にキャンプなどで使う持ち運べる小さいランプをベッドの横に置いています。
3. 「室内も土足」という文化での育児
日本と欧米の生活スタイルの違いの中で大きなものと言えば「室内で土足のまま過ごす」ことが挙がるかと思います。
フランス人としては「paillasson(亀の子タワシみたいな素材の硬い玄関マット)で靴の裏をこすって汚れを落としているから、綺麗になっている」・「その分、床の掃除はがっつりやるから大丈夫」という考えなのだそうです。
あと、「靴下を見せるのは下着を見せるようなもの」という考え方があるというのも聞いたことがあります。
というわけでこの土足生活スタイルは、ハイハイで歩き回っている子供がいても変わることはあまりないようです。
児童館などでも靴は脱ぎません。
一応おすわりやズリバイしているような子はマットの上にいますが、マットを靴で踏む人多いんでしょうね。
結構汚れています(笑)。
私は貴重な土禁制の児童館を愛用していました。
子供は裸足か靴下、保護者は靴下か、脱がない場合は靴の上にシャワーキャップのようなカバーをはめている人もいます。
ダサすぎてびっくりしますね(笑)
うちの子が通っていた保育園では、施設内に入る際必ずこれを付けないといけなかったので、どんなおしゃれな保護者さんも送り迎えの時は全員ダサい人と化していました。
とはいえ、ずっと靴を履き続ける人ばかりかというとそうではありません。
同じ部屋に「靴を履いている人」と「靴下・裸足の人」がいても気にならないし、日本の様な「玄関という境界線で内と外を分ける」という概念があまりないと言った方がいいかもしれません。
なので、例えば家主から「靴を脱いでください」と言われた時に、室内ではなく玄関ドアの外で脱いで靴下もしくは素足で外を少し歩き、その外の汚れが付いた足のまま部屋の中へ入る人もまあまあいます。
そう!こちらのお願いの意図が通じないのです(泣)
個人的には靴を脱いでくれるだけで十分ありがたいのでまあ許せるんですけど、共通認識が無いとこんな微妙なズレが生じるんだなあと気付いた瞬間でした。
夫は室内土足禁止の文化に理解があるため、私が日本国外でも土禁を貫くのに協力してくれます。
うちに遊びにきてくれる日本人以外の人たちにも脱ぐのを必ずお願いします。
ただ、水道や電気の修理に来てくれる業者さんは道具を使うため靴は脱げないと規則で決まっているとか。
そんな時は帰った後に、除菌ワイプでめっちゃ拭き掃除します。
我ながら「病的な潔癖症みたいでキモイな」と思いながら、どうしてもやらずにはいられません。
困るのはこちらが遊びに行くとき。
正直、赤ちゃんを連れて土足生活をしている親戚・友人のおうちにお邪魔するのめっっっちゃ嫌でした(笑)
親戚の子たちが小さかった頃、いつも服がお腹と膝を中心に真っ黒に汚れているのを見ては「あぁ…無理だわ…」と密かに引いていたので、滞在時はできるだけ子供を抱っこするかソファ・バウンサーに座らせて、床に接する機会を減らすのに必死になってました。
特に一人目はちょっと神経質になってたこともあり、早く歩いてー!とずっと思ってました(笑)
日本の土禁生活を知って、取り入れている人もいます。
一番身近なのはうちの義両親。
2019年なかばに新居を建てたのですが、「せっかく新しく建てた家を綺麗に保ちたい!」と土禁制度を導入したようです。
びっくりしたのは、BIOスーパーのレジにいたお兄さん。
私が買った豆腐や味噌を見て日本人だと気付き、「家で靴を脱ぐ習慣を真似してるんだ。遊びに来る人にも絶対脱いでもらってるよ」と教えてくれました。
「すごく良い文化だと思う!自分の家に対するリスペクトだよね」とめちゃくちゃポジティブに捉えてくれているようでした。
私が知っているフランスの土足事情はコロナ前なので、コロナ禍の今変化があるのかどうかはわかりません。
去年くらいに「靴についたウイルスを家の中に持ち込むリスクがある」という記事が出た時に「そら見ろ」と思った在外邦人は少なくないんじゃないんでしょうか(笑)
オーストラリアでは、玄関の外に靴箱を新しく設置した家を近所でちらほら見かるようになりました
スーパーの中や歩道を素足でぺたぺた歩く人も相変わらずいますが…。
もしかしたらフランスでも靴を脱ぐ家庭が少し増えているかも!?
ちょっと期待したいです(笑)
みのり
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