こんにちは!
フランスまとめサイト管理人の伊藤圭です。
フランス行きの航空券代、すっごく高くなっているよね!
6月1日からサーチャージ代もさらに値上がりしているし…。
ねぇ管理人さん、どうしてこんなことになっちゃったの?
航空券代、本当に高いよね!
僕の仕事にもモロに影響が出ていて、本当にまいってるよ…。
今回の航空券代の高騰には、主に3つの理由があると言われているんだ。
今日はそのことについて、一緒に見ていこう!
本題に入る前に、自己紹介。
1. フランス・日本間航空券代はおよそ50%ほど値上がり
フランスの旅行会社の人が言っていたのですが、「フランス・日本間の航空券は今50%くらい値上がりしている」と言っていました。
これは何もフランスに限った話だけではなく、スウェーデンの旅行会社の社長さんは「スウェーデン・日本間の航空券代は50%~70%ほど値上がりしている」と話してくれました。
現在、ヨーロッパ・日本間の航空券は値段が爆上がりしてる状況です。
Twitterのタイムラインを見ていても、色々な人が「航空券代が上がってる!」ってツイートしているよね。
2. 航空券代高騰の3つの理由
航空券代が高騰している主な理由として、以下の3点があげられます。
- 原油価格の高騰
- フライト時間・距離の増加
- 航空機の減便・間引き運航
それぞれ順番に見て行きましょう。
2-1. ロシア産石油輸入禁止による原油価格の高騰
ロシアがウクライナに対して侵攻したことにへの制裁として、アメリカやヨーロッパ諸国は軒並み「ロシアからの原油輸入を禁止する」という措置を行っています。
実はロシアは、サウジアラビアとアメリカに次いで、世界3位の原油産出国なんです。
アメリカの原油と精製品輸入の約8%、イギリスの原油輸入の約6%を占めている一方で、その他の欧州諸国は、天然ガスや原油の輸入を大きくロシアに頼っていたんだ。
だから、欧州諸国は最初の内は「輸入禁輸措置」は行っていなかったんだけど、「段々と禁輸措置をせざるを得ないな…」という空気になってきて、ついに5月30日に「船で輸送される原油に限って、輸入を禁止する」という合意に至ったんだよ。
ちなみに、原油を輸送するにあたって「船」が最もたくさんの原油を運ぶことができるんだ。
アメリカとイギリスがいち早く禁輸措置を取ったのに、欧州諸国が中々禁輸措置を取ろうしなかったのには、そういう背景があったんだね。
ちなみに、5月29日の週の原油価格は1バレル116.42ドルで、ロシアがウクライナに侵攻しはじめた2022年2月(1バレル約93.71ドル)と比較して、約24%原油価格が上昇しています。
2-2. ウクライナ・ロシア上空を避ける運航による飛行距離・時間の増加
今はウクライナ・ロシア上空を避ける運航をしているため、ヨーロッパ・日本間のフライト時間が通常よりもすごく長くなっています。
イタリアから日本にやってきた人に聞いた話なんだけど、通常は12時間のフライトで日本に来れるところ、17時間かかったんだって!
5時間も余計のかかったの!?
それは大変だったね…。
飛行時間が増えれば、その分航空会社の人件費も使用するガソリンの量も増えます。
このことが、航空券代の値上がりにつながっているのではないかと考えられています。
2-3. 日本の入国制限措置によるフライト本数の削減及び座席の間引き運航
日本が入国制限をしていることや、航空機がソーシャルディスタンスを確保するべく座席を間引いて運航していることも、今回の航空機代高騰の原因になっていると言われています。
2-3-1. 入国制限措置によりフライトが減便されている
6月1日から、日本は1日の入国者数を1万人から2万人に引き上げました。
ただ、全盛期に比べると1日2万ってまだまだなんです。
毎日2万人の人たちが来日したら年間で730万人になるという計算なんだけど、過去最高の訪日外国人観光客数を記録した2019年(約3,188万人の訪日観光客が入国)と比較すると、毎日2万人が入国したとしても、約22.8%にしかならない。
2019年は訪日外国人観光客に加えて日本に住んでいる人たちも往来しているから、実際は3,188万人以上の人たちが入国している。
だから、単純に「入国者数」だけで比較したら、比率はもっと低くなるはずだよ。
そうだったんだね!
てゆーことは、ヨーロッパ・日本間の航空機ってこれまでの1/5くらいに本数になっちゃってるってこと?
一概に1/5になっているとは言えないけど、かなり減便になっていることは間違いないよ。
例えば、エールフランスの運航スケジュールを見ると、スケジュール上は毎日運航するようになっているのだけど、実際は「フライトキャンセル」が相次いでいるみたい。
そりゃ、誰も乗っていない飛行機を飛ばしても採算が取れないからね。
2-3-2. ソーシャルディスタンスが必要なので、座席を間引いて運航している
ソーシャルディスタンス確保のために、座席を間引いて運航していることも運賃高騰の原因と言われています。
一例だけど、売り上げが100万円を超えたら利益が出ると仮定して、飛行機の座席が100席あったら、1席1万円で完売すれば利益が出るんだよね。
でも、万が一間引き運航して50席しか販売できなかったら、1席2万円で販売して売り切らないといけないんだ。
ただでさえ乗客が少ないのに、座席を間引いて運航しないといけないから、一便に集中して集客することもできず、どうしても料金が上がってしまう状態にあるんだよね。
もーなんか…、航空会社の人にとっても踏んだり蹴ったりな状態だね…。
まとめ:安く行きたいなら、旅行はもう少し待った方が良いかも
今回、航空運賃が高騰している主な理由として、以下の3つをご紹介しました。
- 原油価格の高騰
- フライト時間・距離の増加
- 航空機の減便・間引き運航
旅行会社に勤務する人間として、「皆さんにドンドン海外旅行に行ってもらいたい」ですが、「もう少し安い値段…というか、これまでの相場感で海外旅行に行きたい」と思われるなら、もう少し時期を待った方が良いと思います。
というわけで、今回の記事は以上になります。
À très bientôt
Kei
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