
こんにちは!
フランスまとめサイト管理人の伊藤圭です。

英語以外にもう一つ言語を勉強してみたい!
とか、

前々からフランス語をやってみたかった!
など、
様々な理由で、独学でフランス語の勉強を始めようと考えている人がいると思います。
最近は教材も豊富だし、昔と比べてだいぶフランス語の勉強がしやすくなりましたよね!

ただ、やっぱり初めてやる言語って、どこがポイントで、どういうことに注意して勉強していったら分からない人が多いともいます。
というわけで!
今回はこれからフランス語の勉強を始めようと思っている方に対して、
効率的なフランス語の学習方法をご紹介しようと思います。
本題に入る前に、初めての人向けに自己紹介。
- 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
- 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
- インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
- DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
- アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
- 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー
1. そもそもフランス語ってどんな言語なの?
まずフランス語ってどんな言葉何かについて、確認をしてみましょう。
フランス語とは、その名の通りフランスで話される、
ラテン語を起源とする言葉です。

正確には、ラテン語から派生したロマンス諸語の一つと言われています。
フランス語と同じくロマンス諸語に含まれる言葉は、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、そしてルーマニア語などが挙げられます。
フランス語は20世紀までは「外交言語」として広くヨーロッパで話されており、「会議は踊るされど進まず」で有名な1814年~1815年のウィーン会議などでは、会議の公用語としてフランス語が用いられていました。
現在は世界共通語の地位を英語に譲りましたが、フランス以外にも下記の国々で話されるなど、フランス語の守備範囲は決して狭くはありません。

フランス語は国際連合の第二公用語として定められていたり、オリンピックにおいても英語と共に公用語にされている(フランス語の方がより優先される)など、国際的にもまだ一定の地位を保っている言語です。
2. 初級・中級・上級~各レベルの学習時間の目安~
フランス語の概要を確認できたところで、今度は初級・中級・上級のレベル別に、どれくらいの学習時間が必要なのかを見ていきましょう。

ここでは、仏検を参考にさせて頂きます。
2-1. そもそも仏検とは?
仏検を参考にする前に、まずは仏検について確認しましょう。
仏検と書いて、「ふつけん」と読みます。
仏検は、日本のフランス語学習者を対象とした唯一のフランス語検定試験となります。

ちなみに試験の運営は公益財団法人フランス語教育振興協会によってされています。
1~5級があり、さらに準1級・準2級を含めると、併せて7つのレベルがあります。
2-2. 各レベル別の総学習時間目安
仏検の概要を確認にしたところで、いよいよ各レベル別に総学習時間を見てみましょう。
仏検 | 各レベル別の特徴 | 総学習時間 | レベル |
5級 | フランス語への入り口 初歩的なフランス語を理解できる。 | 50時間以上 | 初級 |
4級 | 日常のフランス語 基礎的なフランス語を理解し、 平易な内容の会話ができる。 | 100時間以上 | 初級 |
3級 | 基礎の総まとめ 基本的なフランス語を理解し、 簡単なフランス語を聞き、話すことができる。 | 200時間以上 | 初級総括 |
準2級 | 一歩進んだフランス語 基本的な運用力を身につけ、 簡単な質疑応答ができる。 | 300時間以上 | 中級 |
2級 | フランス語が「使える」 日常生活に必要なフランス語を理解し、 かつ的確に発信することができる。 | 400時間以上 | 中上級 |
準1級 | ビジネスレベルの実力 様々な分野についてのフランス語を理解し、 かなり複雑な事柄も表現できる。 大学のフランス語専門課程4年程度) | 500時間以上 | 上級 |
1級 | フランス語マスターへ フランス語を使う職業で、 即戦力となる高度な能力を身につけている。 | 600時間以上 | 上級 |

レベル別に見てみると、初心者に値するのは仏検5級と4級。
仏検3級は初中級に値すると思います。
3. 初心者におすすめのフランス語の資格~フランス語検定5・4級~
先ほど仏検のレベルを確認して「おや!」って思われた方、良い感をされていらっしゃいます。

そうです!
フランス語検定の5級と4級がまさしく初級レベルに該当しますので、
まずは5級と4級を目指してもらえればと思います。

ちなみに5級と4級であれば、毎年春と秋の2回、受験のチャンスがありますよ!

ちなみに、仏検5級・4級に独学で合格するための試験対策の記事も書いたから、これらの級の受験を検討中の人は是非とも読んでみてね!
※仏検3級対策についても書いたから、一緒にリンクを貼っておくね!



3-1. 初心者に仏検を薦める3つの理由
ちなみに、フランス語の資格試験には仏検の他にも、DELF(デルフ)、TCF(テーセーエフ)、TEF(テーウーエフ)など、たくさんの試験があります。
詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて!
その中でも、初心者の方に仏検をおすすめするのは以下の通り3つ理由があります。
初心者の方に仏検を薦める3つの理由
- 問題文が日本語なので受験しやすい。
- 日本語の参考書が豊富で勉強しやすい。
- 仏検の方が受験料が安い。

それぞれ順番に見てみましょう!
3-2. 仏検は問題文が日本語なので受験しやすい!
仏検は日本のフランス語学習者を対象としているので、問題文から試験案内まで全てが日本語であり、日本人にはとっても受験しやすいです。
逆に言うと、DELF、TCF、TEFなどの他のフランス語資格試験は、問題文が全てフランス語!
初心者には中々ハードルが高い仕様になっています。
3-3. 仏検は日本語の参考書が豊富なので勉強しやすい!
日本語の仏検対策本がたくさん出版されているので、初心者の方にとってもとても勉強がしやすいです。
ところが、DELF、TCF、TEFなどの他のフランス語資格試験は、対策本も基本フランス語!
これまた初心者には中々ハードルが高い仕様になっています。
3-3. 仏検の方が圧倒的に安い
最後は値段の安さ!
仏検の方が他のフランス語資格試験よりもだいぶお値段が安いので、お財布に優しく受験をすることができます。
級 | 検定料 | DEFLのレベル | DELF受験料 |
5級 | 4,000円 | 同等レベル無 | – |
4級 | 5,000円 | 同等レベル無 | – |
3級 | 6,000円 | DELF A1 | 9,900円 |
準2級 | 8,000円 | DELF A2 | 12,500円 |
2級 | 9,000円 | DELF B1 | 14,900円 |
準1級 | 11,500円 | DELF B2 | 18,000円 |
1級 | 13,500円 | DALF C1 | 24,000円 |
同等レベル無 | – | DALF C2 | 26,000円 |

DELFには仏検5・4級に値するレベルがなく、一番下のA1は仏検3級と同等レベルと言われています。
この同等レベルの3級とDEFL A1であっても、既に4,000円近くDELFの方がお高い状況です!
上記3つの理由から、仏検の方が他の試験より初心者の方には受験しやすいと考えています!
4. 独学でフランス語を学ぶ際の注意点~発音を大切に~
ここでは、独学でフランス語を学ぶ際の注意点について触れたいと思います。
初心者の方がフランス語を独学で学ぶ際に特に気を付けて頂きたいのが、これ!
発音!
フランス語は日本語や英語にはない独特の発音だけでなく、読み方のルールもあります。
そして、フランス人は少しでも発音を間違えると理解できないことが多いです。

というのも、我々にとっては「微々たる音の違い」であっても、フランス人にとっては「全く異なる発音」だからです!
発音は本当に最初が肝心です!
間違った発音で覚えてしまうと、あとで修正する際に時間がかかってしまうので、
初心者だからこそ、最初に発音や読み方のルールをきちんとおさえるようにしてください!
というわけで、
必ず発音のルールが記載されており、尚且つCDが付いている参考書で勉強してください!
5. 初心者に効率的なフランス語の勉強方法~まず文法を固めよう!~
ここでは初心者の方にとって効率的なフランスの勉強方法をご紹介します。
発音のポイントを抑えつつ、
初心者の方は出来るだけ早くフランス語の文法を一通り学ぶようにしましょう。
というのも、
文法は全ての基本だからです!
フランス語には、過去・現在・未来・仮定(条件)など、様々な文法事項が存在します。
これらの文法事項が一切分からない状況はどういう状況かというと、過去も、現在も、未来も、何も話せないし理解もできない状態です。

つまり、「何も話せないし、何も分らない!」という状態です!
なので、フランス語に限らず、文法事項を理解するということはその言葉を操るための土台を作るということになります。
いち早く土台を作り上げることが、レベルアップの近道かつ必要不可欠なポイントです!
6. 初心者におすすめの参考書~とりあえずこの2冊があれば大丈夫!~
ここでは、初心者の方が独学でフランス語を学ぶ上でおすすめの参考書を2冊ご紹介させていただきます。
6-1. 文法の参考書はこれさえあれば大丈夫!
まずは超重要な文法の参考書について。
管理人は文法の参考書はこれさえあれば大丈夫だと思っています。
この参考書の良いところは3つ!
- 発音のルールが記載されていて、ちゃんとCDも付いている!
- フランス語にヨミガナがふってあるので、発音のルールがちゃんとわかっていなくても単語の読み方が分かる!
- 難しい文法事項を噛砕いて、すっごく分かりやすく説明してくれている!

管理人はDELF B2というビジネスレベルのフランス語資格を持っていますが、文法の参考書は正直これしか使っていません!
それくらい優秀な参考書です!
6-2. 文法に慣れてきたら単語も覚えよう!~単語はこの参考書がおすすめ~
次は単語に関する参考書です。
この参考書は、文法にある程度慣れてきた頃に取り組んでいただければと思います!

この参考書の良いところは2つ!
- 本当に必須単語ばかり載っている!きちんと覚えていると役に立つ単語ばかり!
- 仏検4級・3級対策も兼ねているので、仏検を受験する時にも役立つ!

文法が分かれば「時制」や「文章で述べられている状況」が理解できるようになります。
なので、「なんとなく分るな~」って感じになります。
ただ、「100%その状況を理解できる」ようになるためには、やっぱり「単語力」は必須です。
受験勉強された方なら分かると思いますが、英単語を勉強しないと文章ってまず読めなくないですか?
早い段階で語彙力をつけておくと、文法を学び終えた時の理解度が半端なくあがります!
フランス語が読めるようになってくるので、フランス語がより楽しくもなりますよ!
7. 管理人が初心者だったの時の勉強法
最後に、管理人が初心者だった頃の勉強法をご紹介させていただきます。
管理人は大学1年生の頃に第二学国語としてフランス語を学び始めました。
毎週1回、90分の授業を受け、そこで文法事項を一通り習いましたが、一回で全て覚えられるわけもなく、今回ご紹介した下記の書籍の初版で1日1単元ずつ文法事項を復習していきました。

少なくとも、この参考書を3~4周くらいはしたと思います。
繰り返し文法を復習していたので、ある程度文法事項は頭に入ってきましたが、全く語彙力がなく、ほとんどフランス語の文章を読むことができませんでした。
なので、またもや今回ご紹介した下記の参考書を購入。

動詞の活用は、ただひたすらに声に出しながら、書いて書いて書いて書きまくって覚えました!
引き続き文法の復習をしながら、語彙力を身に着けるべく、毎日2ページ単語を覚える努力をしました。

管理人は「仏検に挑戦しながら着実にレベルアップを図る!」というよりかは、「とにかくフランス語を実際に使えるようになりたい!」と思っていたので、文法・語彙を一通り学んだあとは、会話力を身に着けるべくNOVAに通い始めました。
そして、文法・語彙・会話力を鍛えながら、アンスティチュ・フランセ東京(当時は東京日仏学院)にも通い始め、中級者の階段を上るべく、中級者向けの文法講座を受講し始めた記憶があります。
というわけで、今回ご紹介したおすすめの参考書は、
全て管理人が使ってみて「これは良いな!」と思うものになります。
それから、管理人は失敗もたくさんしています。
今回ご紹介した『「発音」と「文法」をまずは最初に!』は、管理人の失敗を踏まえた上で
「失敗した今だからこそ分かる、効果的な勉強」となります。
今回ご紹介した勉強方法が、皆さんのお役に立てば幸いです!
ちなみに、文法を一通り学び終えたら、
早い段階で会話の訓練を行うことも非常に効果的だと思っています。
もし「フランス語のマンツーマンレッスンを受けるべく、語学学校に通いたい!」というご希望があれば、僕は断然アンサンブルアンフランセをおすすめします!
良かった参考までに僕がアンサンブルアンフランセに入会した理由を詳しく書いた記事を張っておきますので、関心があれば是非とも読んでみて下さいね!
「この記事を読んで、仏検を受験しようと思い始めた!」という方は、下記にもう一度をリンクを貼っておくので、下記の記事も合わせてご覧ください。



それから、「ちょっと時間が無くてフランス語の勉強が出来ずに困っている…」という方は、こちらの記事に書いてある勉強継続の3つのコツを実践してみて下さい!
À très bientôt
Kei
追伸
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