こんにちは!
フランスまとめサイト管理人の伊藤圭(@Kei_japonais)です。
フランス語を学んでいる人なら一度は聞いたことがあるワードであるFLE。
FLEって、何だか分かりますか?
フランス語を教えることに関する資格じゃないの?
なるほど!
いい線ついてます!
じゃあ、この「資格」の試験日ってご存知ですか?
実は、FLEの試験日はいくら探しても出てきません。
というのも、
FLEは資格ではなく、実は学位なんです。
今回は、知ってそうで知らないFLEとその関連資格について詳しくお話をさせて頂きます。
その前に、初めて人向けに自己紹介。
1. FLE:Français Langue Étrangère とは?
最初に、FLEの概要についてご説明します。
FLEとは Français Langue Étrangère(外国語としてのフランス語)の略語です。
FLEと書いて、「フル」と呼ばれます。
FLEは学士課程と修士課程が存在しますが、基本的には修士課程の学位のことを指します。
『「エフエルウー」っていうんじゃないの?』って思った方!
いいですね!
僕と仲間です(笑)
冒頭で述べた通り、FLEは資格ではなく学位となります。
外国語としてフランス語を教える方法を学び、それを習得したことを証明する学位です。
2. どうやったらFLE取得できるの?
FLEの学位を取得するためには、大学院の修士課程でFLEの専門課程を修了する必要があります。
フランスの大学院でFLEの修士課程に進学する場合は、France Éducation InternationaleのサイトでFLEのコースを検索できます。
FLE修士課程に進学するためには、
FLEの学士課程修了及び修了相当の資格(後述)が必要となります。
3. FLE学士課程修了に相当する資格
先ほど説明した通り、FLEの修士課程に進学するためには、FLEの学士課程修了及び学士課程修了相当の資格が必要となります。
今回は、二つの学士課程相当資格をご紹介します。
3-1. DAEFLE
最初の学士相当資格は、DAEFLE(Diplôme d’Aptitude d’Enseignement du Français langue Etrangère)です。
DAEFLEはAlliance Française Paris ILE-DE-France校に通学するか、同校の通信教育を通じて取得することが可能となります。
資格取得には、まず Test d’accès に合格し、その後に通学や通信教育で必要課程を修了、最後にExamens finaux に合格する必要があります。
3-2. DUFLE
次の学士相当資格は、DUFLE(Diplôme Universitaire de Français Langue Etrangère)です。
DUFLEは、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ東京、フランスのル・マン大学共催の特別講座である「フランス語教師養成講座」を受講し、講座終了後に総合点で合格した場合に取得できます。
DAEFLE取得後は、大学のFLEの修士課程に進むことができます。
4. FLEの修士課程ではどんなことを勉強するの?
ここまでFLEの概要と関連資格についてみてきました。
FLEは修士課程の修了が必要ってことで、なんとなく凄そうなのは分かったけど、結局具体的にどんなことを勉強してきた人たちなの?
それについての答えを語っている人がいらっしゃいました。
それは、アンサンブルアンフランセのMiwa先生です。
Miwa先生と言えば、
フランス在住歴10年以上かつ2007年よりフランス語講師を務めている講師歴14年のプロ!
アンサンブルアンフランセでは震えるほどに良い「ビデオ講座(文法解説編)」をご担当されていらっしゃいます。
アンサンブルアンフランセでは、A la Cafet’(アラカフェ)というフランス・フランス語情報番組を長年実施しています。
その第184回目のインタビュー動画で、Miwa先生がレンヌ第2大学でのFLE修士課程における具体的な学習内容について語られていました。
Miwa先生の大学院生時代のインタビューは2分08秒あたりから始まります。
学習内容を要約すると以下の通り。
※Miwa先生曰く、大学毎にカリキュラムは若干異なるとのこと。
修士課程1年時
一般教養:フランス語の言語学、音声学、フランス文学の教授法、フランス映画論、フランス語圏の歴史、メディア論、既存フランス語教材の言語的・教育学的な分析
修士課程2年次
・フランス語学習サイトの作成(グループで実施)
※Miwa先生のグループは冠詞の使い分けをテーマにした。
・フランス語教育現場の見学及び教育実習、加えてそれらの実習に関するレポートや論文の執筆。
フランス語の言語学的な分析や教授法だけでなく、映画論やフランス語圏の歴史、メディア論などの社会学的な事柄から、教材の分析、学習教材(サイト)の作成、教育実習など…
要するに、フランス語学習にかかるありとあらゆることを学習されています!!
そりゃ文法のビデオ講座も分かりやすい訳ですね!
まとめ:FLE=フランス語教授に関するありとあらゆることを学んだ人!
今回の記事のポイントはこんな感じ。
- FLEは資格ではなく学位。
- 大学院でFLE課程を修了する必要がある。
- FLEの学士課程修了に相当する資格もある。
- 大学院のFLE修士課程ではフランス語教授に関する理論・実践・関連知識など、ありとあらゆうことを学習する。
FLEは想像以上にハードルが高い!
この学位を持っている講師からフランス語を学ぶことが出来たら、まず間違いないと思います!
今回の記事が、皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
À très bientôt
Kei
追伸
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基本的に頂いたコメントには全てご返信させていただきます!
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