こんにちは!
フランスまとめサイト管理人の伊藤圭(@Kei_japonais)です。
僕が大学に入学したのは2005年の4月。
その時にフランス語を第二外国語として選択し、2021年4月の現在に至るまで、かれこれ16年くらいフランス語の勉強をしています。
この16年間の勉強の中で、もっともフランス語会話力が伸びたのが、2008年8月~2009年7月のパリ留学期間中でした。
では、この僕のフランス語人生史上最高にフランス語能力が伸びたパリ留学期間中に、もっとも僕のフランス語能力を伸ばしたのは、他でもないSoirée(パーティ)でした。
「いや、ふざけんな!パーティなんて遊んでるだけじゃん!」と思った方、留学中のSoiréeは遊びどころか戦い以外の何物でもありません。
今回は、Soiréeが如何にしんどくて、Soiréeが如何にフランス語能力を伸ばすかについて、開設させて頂きます。
初めての方向けに自己紹介。
1. 留学初期のSoiréeは地獄ばりにしんどいです!
Soiréeというのは、文字通りLa Soirée=パーティのことです。
「いやいや、パーティなんてしんどいことあるかい!」と思われた方、気持ちは分かりますが、マジでしんどいです!
本当に、地獄ばりにしんどいです。
僕は正直、Soiréeなんて留学初期の頃は行きたくなかったです。
僕らが住んでいた寮には、Foyer(フォワイエ)という一種の集会所・パーティルーム的な部屋がありました。
このFoyerで、僕らはよくSoiréeを開いていました。
フランス人・日本人・他の留学生の誕生日Soiréeや、中間テスト後のSoirée、休み明けのSoiréeなど、年柄年中Soiréeを開いており、本当に冗談抜きで毎週あるいは2週間に1回くらいのペースでSoiréeをやっていたと思います。
このSoirée・・・留学初期の頃はフランス人の友達とマジで全く会話になりません。
というのも、相手の言っていることが全くと言って良いほど分からないですし、こちらも全くといって良いほど自分の思っていることをフランス語で表現できないからです。
日本人なんて物珍しいですし、僕らのフランス人の友達は日本語を勉強している子達も多かったので、最初の内は珍しがって結構構ってくれます。
でも、フランス語での会話のキャッチボールにおいて1回、2回、3回、4回と、間違えを重ねる度に、段々と向こうも僕らとフランス語で話をすることがしんどくなってくるんです。
となると、以下の様なことが起こります。
僕は1~3まで全部味わったことがありますが、めちゃくちゃしんどいです!
「こんなに勉強しているのに、どうしてフランス語が分かるようにならないんだ!」とか自分に怒りが湧いてきたり、「俺はフランス語のセンス無いのかもなぁ・・・」とか変に自信を無くしたり、「Soirée・・・お世辞にもマジ楽しくないな・・・。はやく帰りてぇ」というとてつもなくネガティブな気持ちになったりします。
なので、留学初期のSoiréeは本当に地獄と行っても過言ではありません。
最初の頃、僕は本当にSoiréeがめちゃくちゃ苦手でした。
2. Soiréeこそ実践の場!逃げずに立ち向かえばとても良い学習の機会となる
そんなこんなで散々なSoiréeですが、本当にめっちゃくちゃしんどいからこそ、逃げずに立ち向かえば物凄い良いフランス語学習の場となります。
フランス人のフランス語って、慣れていない時は本当にめちゃくちゃ早く聞こえるんですね。
しかも、下記の記事で紹介しているような省略がバンバン発生します。
こんな省略、日本では習っていないことの方が多いです。
なので、いきなり超高速スピードで省略がバンバン詰まったフランス語のシャワーを浴びたところで、マジで分かるわけがありません。
だから、ものすごくしんどいです。
誰とも会話できないSoiréeなんて、楽しいはずがありません。
ただ、逆に言うと、ネイティブが使う生きたフランス語に触れるにはSoiréeは本当に持って来いです。
容赦無い超高速スピードのフランス語に、全く聞き覚えないの省略。
見たことも聞いたこともない単語に、よどみなく飛び出してくる動詞の活用の数々。
これら全てが、生きたフランス語なわけです。
大学の講義や、本などからは学ぶことが出来ない、会話のためのフランス語です。
ここを踏ん張ってなんとかこの生きたフランス語を物にすることが出来れば、劇的に成長できることは間違いありません。
というわけで、「ここで諦めたが最後!フランス語が話せないまま日本に帰るようなことになったら、なんのためにフランスに来たか分からない!絶対に分かるようになってやる!」という決意を胸に、しんどくてもしんどくても、辛くても辛くても、誘われたSoiréeには必ず出席するようにしました。
この「スパルタ学習」の成果により、フランス留学期間が6ヶ月を越えた辺りから、段々とフランス人の友達の言うことも分かるようになり、Soiréeでも自分の考えをちゃんとフランス語で説明できるようになっていました。
※逆に言うと、6ヶ月間は毎回Soiréeは地獄でした・・・。
3. ご褒美はフランス語能力と楽しいSoirée!
この「地獄のSoirée」を乗り越えたご褒美は、なんと言っても高いフランス語能力です。
ネイティブの早いフランス語もちゃんと理解出来るようになりますし、自分の思っていることも、ちゃんと相手にフランス語で説明が出来るようになります。
しんどくてもSoiréeに参加し続け、会話には入れなくてもフランス人の友人となんとかコミュニケーションを取ろうとし、時に一人ポツーンと置物のようになった地獄の日々は、Soiréeに戦いを挑み続けることで必ず報われる日が来るわけです。
そうなったら、Soiréeは本当に楽しくなります。
フランスの友人とフランス語で、ちょっとお摘まみやお菓子をつつきながら、ワイングラスを片手にたわいのない会話をするということが、楽しくて楽しくで仕方がなくなります。
ここまで来ると、まるで「あのしんどかった日々」が嘘のように思えてきます。
4. フランス語が分かるようになってきたのは留学6ヶ月目からでした
上記でもちょろっと触れましたが、僕が「あっ!なんか皆の言ってること分かる!」と思えてきたのは、留学6ヶ月目くらいからでした。
今となってはあまり良く覚えていないのですが、あくまで僕の感覚としては、徐々に分かるようになっていったというよりかは、ある日突然「あれっ?今俺、分かってるな」という状態になった気がします。
この「分かる!」・「聞き取れてる」という感覚は、間違い無く個人差があると思います。
僕みたく、6ヶ月後にいきなり「分かる!」となる人もいれば、「徐々に分かるようになっていく」という人もいると思いますし、6ヶ月よりも早くその感覚になる人もいれば、もう少し時間のかかる人もいるでしょう。
ただ、僕自身や他の留学制の友人達を見て思うのは、どんなにセンスのある人でも、フランス語が分かるようになるためにはある程度まとまった期間が必要だと思います。
ある程度の期間はやっぱりフランス語が聞き取れないし、思ったように話せなくて苦しい・・・。
でも、その「自身に必要な期間」を乗り越えると、ある日いきなり脳内のシナプスがスムーズに電気信号を送り合うようになり、徐々にだったり、突然フランス語が分かるようになるのだと思います。
まとめ
今回は、「楽しそうに見えて、実は留学初期のSoiréeは全然楽しく無いんだよ。でも、つまらなくても頑張って行き続けることで、生きたフランス語に触れ続けることができ、それが結局自身のフランス語能力を凄く高めることになる」というお話をさせて頂きました。
管理人はフランス語が分かるようになるまで6ヶ月くらいの期間が必要であり、その体験や周囲の留学制の様子から、「フランス語分かるようになるにはある程度のまとまった期間が必要」だと思いますが、そこには個人差があって、早い人もいれば、遅い人もいる。
ただ、一つ確かなことは、「諦めなければ、必ず分かるようになるときが来る」ということです。
留学であれ、語学スクールであれ、諦めずに粘り強く続けていけば、必ず報われる日が来ると確信しています。
À très bientôt
Kei
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