こちらのコーナーでは、「サッ!」と気になる文法事項を確認できることを目指しています。
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今回の単元は疑問文です。
フランス語で疑問文を作る方法は3つあります。
- イントネーションで疑問文を作る。
- Est-ce que を文頭に置く。
- 主語と動詞を倒置する。
1. イントネーションで疑問文を作る
イントネーションでの疑問文の作り方は、文末に「?」を付けて、語尾のイントネーションを上げるだけです。
例えば、「これ知ってる?」・「この漫画読んだことある?」と尋ねる時と、同じイントネーションになります。
イントネーションでの疑問形の例
例①:Tu as déjà mangé ?
読み方:テュ ア デジャ マンジェ?
意味:もう食べた?
※語尾のイントネーションを上げる。
例②:Vous êtes allé(e) au Japon ?
読み方:ヴ ゼッドゥ アレ オ ジャポン?
意味:日本に行ったことはありますか?
※語尾のイントネーションを上げる。
2. Est-ce que を文頭に置く
Est-ce que(エスク)という疑問文の決まり文句を文頭に置き、文末に「?」を付けても、疑問文となります。
Est-ce queを用いた疑問形の例
例①:Est-ce que tu as déjà mangé ?
読み方:エスク テュ ア デジャ マンジェ?
意味:もう食べた?
※語尾のイントネーションを上げる。
例②:Est-ce que vous êtes allé(e) au Japon ?
読み方:エスク ヴ ゼッドゥ アレ オ ジャポン?
意味:日本に行ったことはありますか?
※語尾のイントネーションを上げる。
Il/Elle/On/Ils/Ellesの前にEst-ce queを置く場合は、queがエリジオンして「qu’」となります。
3. 倒置による疑問文
動詞と主語をひっくり返す(倒置する)ことによって疑問文を作る方法です。
この倒置による疑問形は2パターンあります。
※疑問文の3つのパターンの中では、一番丁寧な形となります。
倒置による疑問文の例
パターン①:主語と動詞の倒置
例文:As-tu déjà mangé ?
読み方:ア テュ デジャ マンジェ?
意味:もう食べた?
※動詞と主語の間にハイフン(フランス語でtrait d’union:トレデュニオン)を挿入します。
パターン②:主語と動詞の倒置+「t」の挿入
例文:A-t-elle déjà mangé ?
読み方:ア テル デジャ マンジェ?
意味:彼女はもう食べた?
※ 動詞と主語の間にハイフン + 「t」を挿入します。「t」には意味はなく、ただ単に発音の都合です。
このパターン②の疑問文となるには、以下の3つの条件が必要です。
・動詞が「ーer動詞」か avoir(アヴォワール:「~を持っている」という他動詞+過去形を作るときに使用) か aller(アレ:「行く)という自動詞) の場合
・主語が il か elle の場合
・疑問文を倒置形にする場合
4. 疑問文への答え方
疑問文の答え方は3パターンあります。
疑問文の答え方
パターン①:肯定=Oui(ウィ)
疑問文:Tu as déjà mangé ?
答え:Oui. J’ai déjà mangé.
読み方:ウィ. ジェ デジャ マンジェ
意味:うん。もう食べたよ。
パターン②:否定=Non(ノン)
疑問文:Tu as déjà mangé ?
答え:Non. Je n’ai pas encore mangé.
読み方:ノン. ジュ ネ パ ザンコール マンジェ
意味:いいや。まだ食べてないよ。
パターン➂:否定疑問文への行程=Si(スィ)
疑問文:Tu n’as pas encore mangé ?
読み方:テュ ナ パ ザンコール マンジェ?
意味:まだ食べてないの?
答え:Si. J’ai déjà mangé.
読み方:スィ. ジェ デジャ マンジェ
意味:いいや。もう食べたよ。
否定疑問文とは「~していないの?」、「~したことないの?」という聞き方をする疑問文です。
これに対して「肯定=している・したことがある」と回答する場合は、OuiではなくSiを用いて返答します。
日本語に直すと「いや、もうやったことあるよ」となるので、「Non」と言いたくなりますが、「Non」と答えると、「うん。まだやったことないんだ」という回答になってしまうので、注意しましょう。
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