やっほー管理人さん!
僕もの友達に「独学で今からフランス語をやってみたい!」って人がいるんだけど、初心者のうちは気を付けた方が良いこととか、おすすめの参考書とか勉強方法を教えてもらえないかな?
検索すると色々と勉強方法とか参考書うとか見つかるらしいんだけど、たくさん多すぎで何が正しいのかよく分からなくなっちゃったみたいなんだよね。
勿論だよエリソン君!
「英語以外にもう一つ言語を学んでみたい」とか、「前々からフランス語をやってみたいと思ってた!」という人に、効果的な学習方法や本当に役立つおすすめの参考書を紹介したことがあるから、今日はその人たちに話したことをシェアさせてもらうね。
うわー!ありがとう管理人さん!
やっぱり初心者のうちは、「どこがポイントで、どういうことに注意して勉強していったらよいか分からない」ことが多いと思うから、フランス語歴19年以上の管理人さんのアドバイスは友達にもきっと喜んでもらえること間違いなしだよ!
1. フランス語の起源と国際性~色々な国・場面で公用語~
ここではフランス語の起源と国際性についてご紹介します。
フランス語はフランス共和国の唯一の公用語。
ラテン語をその起源としています。
正確には、ラテン語から派生したロマンス諸語の一つと言われているよ。
フランス語と同じくロマンス諸語に含まれる言葉は、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、そしてルーマニア語などがあるんだよ。
フランス語は20世紀までは「外交言語」として広くヨーロッパで話されており、「会議は踊るされど進まず」で有名な1814年~1815年のウィーン会議などでは、国際会議の公用語としてフランス語が用いられていました。
現在は世界共通語の地位を英語に譲っちゃったけど、フランス以外にも以下に紹介する多くの国で公用語として多くの人々に話されているよ。
フランス語の守備範囲はまだまだ狭くないよね!
フランス語は国際連合の第二公用語として定められていたり、オリンピックにおいても英語と共に公用語にされている(フランス語の方がより優先される)など、今も国際言語の地位を保っています。
2. 初級・中級・上級~各レベルの学習時間の目安~
次に、初級・中級・上級のレベル別に、ざっくりとどれくらいの学習時間が必要なのかをご紹介します。
これからの学習の参考にしてね!
ちなみに、各レベル別の学習時間目安は「仏検」を参考にしているよ!
フランス語学習者のほぼ全てが耳にする言葉だと思うから、合わせて仏検の概要も説明しちゃうね。
2-1. 仏検とは?~日本人のためのフランス語検定試験~
「仏検」と書いて、「ふつけん」と読みます。
仏検は、日本のフランス語学習者を対象とした唯一のフランス語検定試験です。
1~5級があり、さらに準1級・準2級を含めると、併せて7つのレベルがあります。
試験の運営は公益財団法人フランス語教育振興協会となります。
2-2. 各レベル別の総学習時間目安
仏検においては以下のようにレベル別の特徴・総必要学習時間が定義されています。
仏検 | 各レベル別の特徴 | 総学習時間 | レベル |
5級 | フランス語への入り口 初歩的なフランス語を理解できる。 | 50時間以上 | 初級 |
4級 | 日常のフランス語 基礎的なフランス語を理解し、 平易な内容の会話ができる。 | 100時間以上 | 初級 |
3級 | 基礎の総まとめ 基本的なフランス語を理解し、 簡単なフランス語を聞き、話すことができる。 | 200時間以上 | 初級総括 |
準2級 | 一歩進んだフランス語 基本的な運用力を身につけ、 簡単な質疑応答ができる。 | 300時間以上 | 中級 |
2級 | フランス語が「使える」 日常生活に必要なフランス語を理解し、 かつ的確に発信することができる。 | 400時間以上 | 中上級 |
準1級 | ビジネスレベルの実力 様々な分野についてのフランス語を理解し、 かなり複雑な事柄も表現できる。 大学のフランス語専門課程4年程度) | 500時間以上 | 上級 |
1級 | フランス語マスターへ フランス語を使う職業で、 即戦力となる高度な能力を身につけている。 | 600時間以上 | 上級 |
初心者に値するのは仏検5級と4級。
仏検3級は初中級に値すると管理人は考えています。
3. 初心者はまずは仏検5級と4級を目指しましょう!
上の表でお分かりの通り、仏検5級と4級がまさしく初級レベルに該当します。
「まだフランス語を始めたばかり」という人は、まずは仏検5級と4級を目指して学習していきましょう!
仏検5級と4級は、毎年春・秋の2回受験ができます
仏検5級・4級に独学で合格するための試験対策の記事を管理人さんが書いてくれたから、良かったら合わせて読んでみてね!
3-1. 初心者に仏検を薦める3つの理由
実はフランス語の資格試験には仏検の他にも、DELF(デルフ)、TCF(テーセーエフ)、TEF(テーウーエフ)など、たくさんの試験があります。
その中でも、初心者の方に仏検をおすすめするのは以下の通り3つ理由があります。
<初心者の方に仏検を薦める3つの理由>
- 問題文が日本語なので受験しやすい。
- 日本語の参考書が豊富で勉強しやすい。
- 仏検の方が受験料が安い。
それぞれ順番に見てみましょう!
もし他の資格について知りたい場合は、以下の記事で詳しく紹介しています。
3-2. 仏検は問題文が日本語なので受験しやすい!
仏検は日本のフランス語学習者を対象としているので、問題文から試験案内まで全てが日本語であり、日本人にはとっても受験しやすいです。
逆に言うと、DELF・TCF・TEFなどの他のフランス語資格試験は、問題文が全てフランス語!
初心者には中々ハードルが高い仕様になっています。
3-3. 仏検は日本語の参考書が豊富なので勉強しやすい!
実は、DELF・TCF・TEFなどの他のフランス語資格試験は、対策本も基本的にフランス語で記載されています。
これは初心者には中々ハードル高い。
そもそも説明文の内容が理解できません…。
一方で、日本人フランス語学習者を対象とした仏検は、参考書も当然日本語で書かれています。
これなら学習もしやすいし、安心だね!
3-3. 仏検の方が圧倒的に安い
仏検は他のフランス語資格試験よりも、検定料が40%程度安いです!
級 | 検定料 | DEFLのレベル | DELF受験料 |
5級 | 4,000円 | 同等レベル無 | – |
4級 | 5,000円 | 同等レベル無 | – |
3級 | 6,000円 | DELF A1 | 9,900円 |
準2級 | 8,000円 | DELF A2 | 12,500円 |
2級 | 9,000円 | DELF B1 | 14,900円 |
準1級 | 11,500円 | DELF B2 | 18,000円 |
1級 | 13,500円 | DALF C1 | 24,000円 |
同等レベル無 | – | DALF C2 | 26,000円 |
DELFには仏検5・4級に値するレベルがなく、初級レベルであるA1が仏検3級と同等レベルと言われているよ。
この同等レベルのDEFL A1と仏検3級であっても、既に4,000円近くDELFの方が高いんだよね。
これは仏検の方がお財布に優しそうだね!
4. 初心者の時こそ発音に注意!
ここでは、フランス語を学ぶ際の注意点にご紹介します。
それは発音!
初心者である時にすごく注意しないといけないのは発音です。
フランス語は日本語や英語にはない独特の発音だけでなく、読み方のルールもあります。
そして、フランス人は少しでも発音を間違えると理解できないことが多いです。
我々にとっては「微々たる音の違い」であっても、フランス人にとっては「全く異なる音」に聞こえるらしく、正しい発音が出来ないと聞きとってもらえないことが多いです。
発音は本当に最初が肝心!
間違った発音で覚えてしまうと、あとで修正する際に時間がかかってしまうので、
初心者だからこそ、最初に発音や読み方のルールをきちんとおさえるようにしてください!
以上を踏まえて、必ず発音のルールが記載されており、尚且つCDが付いている参考書で勉強してください!
フランス語学習を始めた当初、管理人さんはあまり発音に気を使っていなくて、勉強を進めるうちフランスに留学することになったんだけど、その時に「発音矯正をすること」にすごく苦労したんだって。
5. 最初は文法を固めよう!
ここでは初心者の方にとって効率的なフランスの勉強方法をご紹介します。
発音のポイントを抑えつつ、
初心者の方は出来るだけ早くフランス語の文法を一通り学ぶようにしましょう。
なぜなら、文法は全ての基本だからです!
フランス語には、過去・現在・未来・仮定(条件)など、様々な文法事項が存在します。
これらの文法事項が一切分からない状況はどういう状況かというと、過去も、現在も、未来も、何も話せないし理解もできない状態です。
平たく言うと、「何も話せないし、何も分からない」と言う状態です。
この状態では、フランス語をあまり楽しめないんですよね。
だって、読んでも聞いても何も分からないんですもん。
フランス語に限らず、文法事項を理解するということはその言葉を操るための土台を作るということになります。
いち早く土台を作り上げることが、レベルアップの近道かつ必要不可欠なポイントです!
6. おすすめのフランス語の参考書~とりあえずこの2冊があれば大丈夫!~
ここでは、初心者の方におすすめのフランス語の参考書を2冊ご紹介します。
6-1. おすすめのフランス語参考書~文法編~
まずは超重要な文法の参考書について。
管理人は文法の参考書はこれさえあれば大丈夫だと思っています。
この参考書の良いところは3つ!
- 発音のルールが記載されていて、ちゃんとCDも付いている!
- フランス語にヨミガナがふってあるので、発音のルールがちゃんとわかっていなくても単語の読み方が分かる!
- 難しい文法事項を噛砕いて、すっごく分かりやすく説明してくれている!
管理人はDELF B2というビジネスレベルのフランス語資格を持っていますが、文法の参考書は正直これしか使っていません!
それくらい優秀な参考書です!
6-2. おすすめのフランス語参考書~単語編~
次は単語に関する参考書です。
この参考書は、文法の参考書を1回全部読み終えた時点で取り組んでください!
この参考書の良いところは2つ!
- 本当に必須単語ばかり載っている!きちんと覚えていると役に立つ単語ばかり!
- 仏検4級・3級対策も兼ねているので、仏検を受験する時にも役立つ!
文法が分かれば「時制」や「文章で述べられている状況」が理解できるようになります。
なので、「なんとなく分るな~」って感じになります。
ただ、「100%その状況を理解できる」ようになるためには、やっぱり「単語力」は必須です。
受験勉強された方なら分かると思いますが、英単語を勉強しないと文章ってまず読めなくないですか?
早い段階で語彙力をつけておくと、文法を学び終えた時の理解度が半端なくあがります!
フランス語が読めるようになってくるので、フランス語がより楽しくもなりますよ!
7. 管理人が初心者だったの時の勉強法
最後に、管理人が初心者だった頃の勉強法をご紹介します。
管理人は2005年4月に法政大学法学部政治学科に入学。
大学1年生の頃に第二学国語としてフランス語を学び始めました。
毎週1回、90分の授業を受け、そこで文法事項を一通り習いましたが、一回で全て覚えられるわけもなく、今回ご紹介した下記の書籍の初版で1日1単元ずつ文法事項を復習していきました。
少なくとも、この参考書を6~7週くらい取り組みました。
繰り返し文法を復習していたので、ある程度文法事項は頭に入ってきましたが、全く語彙力がなく、ほとんどフランス語の文章を読むことができませんでした。
なので、またもや今回ご紹介した下記の参考書を購入。
動詞の活用は、ただひたすらに声に出しながら、書いて書いて書いて書きまくって覚えました!
引き続き文法の復習をしながら、語彙力を身に着けるべく、毎日2ページ単語を覚える努力をしました。
管理人は「仏検に挑戦しながら着実にレベルアップを図る!」というよりかは、「とにかくフランス語を実際に使えるようになりたい!」と思っていたので、文法・語彙を一通り学んだあとは、会話力を身に着けるべくNOVAに通い始めました。
そして、文法・語彙・会話力を鍛えながら、アンスティチュ・フランセ東京(当時は東京日仏学院)にも通い始め、中級者の階段を上るべく、中級者向けの文法講座を受講し始めた記憶があります。
今回ご紹介したおすすめの参考書は、全て管理人が使ってみて「これは良いな!」と思うものになります。
皆さんのお役に立てば幸いです!
それから、管理人は失敗もたくさんしています。
今回ご紹介した『「発音」と「文法」をまずは最初に!』は、管理人の失敗を踏まえた上で
「失敗した今だからこそ分かる、効果的な勉強」となりますので、是非とも実践してみて下さいね!
8. 次のステップとしての会話トレーニング
ちなみに、文法を一通り学び終えたら、
早い段階で会話の訓練を行うことも非常に効果的だと思っています。
とにかく「早い段階で会話の訓練を行うこと」が会話力アップの秘訣です。
もし「フランス語のマンツーマンレッスンを受けるべく、語学学校に通いたい!」というご希望があれば、僕は断然アンサンブルアンフランセをおすすめします!
参考までに僕がアンサンブルアンフランセに入会した理由を詳しく書いた記事を張っておきますので、関心があれば是非とも読んでみて下さいね!
À très bientôt
Kei
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