第11回フランス語人材のキャリアパス~ヴェルサイユのチョコレートの輸入・販売 ムニエさん~

MAISON BONANGEのチョコレート 画像はMAISON BONANGEのホームページより

こんにちは!

フランスまとめサイト管理人の伊藤圭です。

エリソン君
エリソン君

「フランス語人材のキャリアパス」は、フランス語を使って仕事をしている人たちにインタビューをして、フランス語の仕事に就くまでの経緯や、フランス語の勉強法などのエッセンスを聞いちゃおうという企画だよ!

今回インタビューをさせて頂くのは、ヴェルサイユで作られているチョコレートを輸入・販売されているムニエさんです!

エリソン君
エリソン君

ムニエさんとフランス語の出会いや、今のお仕事を始めるに至った経緯、輸入の仕事を始める上で役立った経験など、色々とお話を聞かせてもらったよ!

ムニエさんのプロフィール
  • 東京都内在住
  • 青山学院大学文学部仏文科をご卒業
  • 大学生の頃にブザンソンにあるフランシュ・コンテ大学付属語学学校に10か月間留学を経験
  • 卒業後は工作機械業界などにて就業
  • 食品、飲料、衣料品、衣料雑貨、日用雑貨等の輸出入及び販売を行うL’ATELIER合同会社を起業。
  • ヴェルサイユ発のオーガニックチョコレートメーカーであるMAISON BONANGE(メゾン・ボナンジュ)の日本総代理店契約を締結。

インタビュー内容に入る前に、初めての方向けに管理人の自己紹介。

管理人のプロフィール
  1. 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
  2. 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
  3. インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
  4. DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
  5. アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
  6. 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー

1. ムニエさんの現職~MAISON BONANGEの総日本代理店~

ムニエさんは食品、飲料、衣料品、衣料雑貨、日用雑貨等の輸出入及び販売を行うL’ATELIER合同会社の代表社員(社長)でいらっしゃいます。

エリソン君
エリソン君

今後、様々な商品を取り扱っていく予定なんだけど、今はヴェルサイユ発のオーガニックチョコレートメーカーであるMAISON BONANGEの日本総代理店として、チョコレートの輸入・販売に力を入れているんだって!!

総代理店とは、要するに「独占販売権」を持つ代理店ということです。
つまり、「日本でMAISON BONANGEのチョコレートを販売できるのはL’ATELIER合同会社だけ!」ということになります。

2. MAISON BONANGEってどんなチョコレートメーカーなの?

ムニエさんが日本総代理店を務められるMAISON BONANGEは、フェアトレードのカカオを使用した、ヴェルサイユ発のオーガニックチョコレートメーカです。

MAISON BONANGEのチョコレート 画像はMAISON BONANGEのホームページより
https://maisonbonange.jp/
エリソン君
エリソン君

パッケージがすごっくオシャレだよね!

勿論、味もすごく美味しかった!

ショコラノワールやペパーミント、シトラスなどの色々なフレーバーが合って、コーヒーや紅茶、ワインにもとっても合うなぁって思ったよ!

ヴェルサイユのMAISON BONANGEは、ここ数年で急激に人気が出てきているフランスでも注目のチョコレートメーカーらしいです!

ちなみに、フランスまとめチャンネルの動画「アンスティチュ・フランセ関西-京都のル・マルシェに行ってきた!」にムニエさんたちのブースが登場(4:09のところから)します!

3. ムニエさんとフランス語の出会い~最初のきっかけは「なんとなく」~

ムニエさんの起業の話に入る前に、まずはムニエさんとフランス語の出会いについてお話したいと思います。

ムニエさんがフランス語と出会ったのは、ムニエさんが大学生の時でした。

管理人
管理人

ムニエさんは青山学院大学文学部仏文科をご卒業とのことですが、仏文科に進学されたのには何か理由があったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

実は、正直なところ入学当初は「なんとなく」だったんです(笑)

昔からヨーロッパの文化に興味があって、たまたま私が高校生の時にフランスに留学していた知り合いがいて、その人からフランスの話を色々と聞いていました。

話を聞いているうちに、「フランスは料理が美味しそうだなぁ」とか、「お菓子も有名だなぁ」とか、「化粧品や最先端のファッションアイテムも多そうだなぁ」とか思い始めて、「なんとなくフランスの文化って良いな!」って思ったのが、仏文科進学のきっかけです。

4. 留学先はブザンソンにあるフランシュ・コンテ応用言語学センター(CLA)

最初のきっかけは「なんとなくフランス文化って良いな」と思ったことだったのですが、入学後はフランスの歴史・文化を詳しく学び、よりフランスが好きになったムニエさん。

大学3年生の頃に、スイスとの国境付近にあるブザンソン(Besançon)という町のフランシュ・コンテ応用言語学センター(CLA)で10か月間の留学生活を経験されます。

4-1. フランス・ブザンソンへの留学のきっかけ

管理人
管理人

どうしてフランスに留学しようと思ったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

これも言ってよいか分からないんですけど(笑)、実はフランスというより、ずっと「ヨーロッパで一度生活をしてみたい」という想いがあったんです。

仏文科でフランスについて学んでいたし、「じゃあフランスに行ってみよう」というのがきっかけでした。

管理人
管理人

なるほど!

まぁでも、そういうことも含めてフランスとご縁があったということですね!

ちなみに、ブザンソンのフランシュ・コンテ応用言語学センター(CLA)に留学されたということですが、こちらの留学先を選ばれた理由は何かあったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

これはもう消去法でした。

青山学院大学には協定校が2校あって、一つがパリ第三大学、もう一つがフランシュ・コンテ応用言語学センター(CLA)でした。

パリ第三大学に留学するためには「DALF C1・2レベル」のフランス語能力が必要なので、正直な話帰国子女とかでもない限り行くことができないんです。

なので、こちらのフランシュ・コンテ応用言語学センター(CLA)を留学先として選びました。

4-2. 留学中のフランス語の勉強方法

フランス留学中のムニエさんのフランス語の勉強方法について伺いました。

管理人
管理人

ムニエさんは旦那さんがフランスの方ですし、今もフランス語でMAISON BONANGEの方とやり取りをされていらっしゃるんですから、相当フランス語のレベルが高いと思います。

フランス留学中は、どんな方法でフランス語を勉強していたんですか?

ムニエさん
ムニエさん

あまり特別なことはしていなくて、毎日学校で出された宿題をこなして、毎日真面目に授業に行ったくらいですね。
出される課題の量がかなり多く、それをこなすだけでも大変で、そのおかげでフランス語がレベルアップできたと思います。

ただ、日本にいる時に既に文法の勉強を一通り終えていたので、それはすごく良かったなと思いました。

文法の勉強を終えていたおかげで、「留学中はフランス語の会話力を伸ばすことに集中できた」と思います。

ムニエさんからのヒント
・フランス留学前に、文法の勉強を一通り終わらせていった方が良い!

エリソン君
エリソン君

そうすることで、留学中は「フランス語の会話力を伸ばすこと」に集中できるようになるよ!

5. 留学からの帰国・就職・起業への道のり~自身の体調と向き合う~

フランス留学から帰国後、無事に大学を卒業したムニエさんは、工作機械を扱う企業にご就職されます。

5-1. 就職の軸:「自分が好きになれる仕事に就く」

管理人
管理人

最初は工作機械の会社に就職されたということなんですけど、フランス語を使いたいという想いはあったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

確かに「フランス語を仕事でも使えたらいいな」とは考えていたんですけど、管理人さんみたく「どうしてもフランス語を使いたい!」というほどの強い想いは持っていませんでした。

実は私が就職活動をしていた時は「ものすごく就職難」の時代だったんです。

ただでさえ就職するのが難しいということもあったので、「自分が好きになれる・興味を持てる仕事に就く」ということを軸にしていました。

5-2. 大きな病気を経て、起業へ

管理人
管理人

工作機械業界などを経験されて最終的に起業に至ったということなんですが、転職や起業をしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

色々と理由があるのですが、私の「持病」が一番大きな理由でした。

実は私は生まれつき臓器に先天奇形がありそれによって、大きな病気になってしまい、その時に膵頭十二指腸切除という手術を経験しているんです。

その後1年ほど入退院を繰り返して、今では病院の先生から「完治した」と言われていますが、再発の心配もゼロではなく、手術の影響で消化が弱いので、今も体調を崩すことが時々あります。

このような事情もあり、「一般の起業で働き続けるのは難しい」と思ったのが、起業の主な理由です。

ムニエさんは続けます。

ムニエさん
ムニエさん

ただ、病気はあくまで主な理由であり、他にも理由があります。


まずは私の夫の働き方です。

私の夫はフランス人ということもあり、「夏などにまとまって1ヵ月くらいバカンス」を取って、長期でフランスに帰ったりするんですね。

私はその働き方を「すごく素敵だな」と思っていたのですが、日本の企業に勤めながらこのような働き方をするのは難しい。

なので、「だったら自分で企業をして、臨む働き方をしよう!」という気持ちになりました。


最後に、フランス語の存在です。

病気で一度「死ぬかもしれない」という経験をしました。

その時に、「自分がこれまで一生懸命やってきたことであるフランス語を使って仕事がしたい!」と強く思うようになったんです。

ただ、フランス語が使える仕事って中々見つからない。

「だったら、起業をしてフランス語を使える仕事を自分で生み出そう!」という気持ちになりました。


これらが私が企業をするに至った主な理由です。


治療中は気持ちが落ち込むこともありましたが、今はおかげさまでとても毎日が楽しいし、前を向いて生活が出来ていますよ!

「失礼の承知で申し上げますが…」と前置きした上で、「どうして旦那さんの扶養に入って生活していくことを目指さず、起業をされようと思ったんですか?」と伺ったところ、明るくこういう返事が返ってきました。

起業っていう、あまり多くの人が経験できないようなことをやってみたかったんです!

色々なものを乗り越えて、前を向いて自分と向き合うムニエさんのことを、管理人は「とっても素敵な人だなぁ」と思いました。

5-3. MAISON BONANGEとの出会い:家族からのプレゼント

ムニエさんからMAISON BONANGEとの出会いについて伺いました。

管理人
管理人

色々と語りつくせないことをご経験されて起業に至ったわけですが、現在の商材であるMAISON BONANGEのチョコレートとはどうやって出会ったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

これは本当に偶然で、たまたま夫と一緒に彼のフランスの実家に帰った時に、彼がプレゼントとして私のために用意してくれていたのがMAISON BONANGEのチョコレートだったんです。

管理人
管理人

そんなことが!?

ムニエさん
ムニエさん

そうなんですよ!

味はすごく美味しいし、見た目もすごくかわいい。

加えて原材料はオーガニックで、フェアトレードも行っている。

「これを絶対に日本に紹介したい!」と思いました。

管理人
管理人

まさに運命ですね!

ちなみに、「仕入れ・販売交渉」は直接されたんですか?

ムニエさん
ムニエさん

はい。

ホームページで調べて、彼らにフランス語でメールを送りました。

すごくタイミングが良くて、ちょうど彼らも日本に進出したがっていたので、こちらの依頼に対してもすごく好意的で、とんとん拍子で話が進みました。

管理人
管理人

本当にご縁を感じる…。

ちなみに、海外から商品を輸入する経験はあったんですか?

ムニエさん
ムニエさん

輸入の経験はなかったので、専門の取次業者を調べて、一回目の輸入は業者さんにやってもらいました。

ただ、実は私は通関士の資格を持っているんです。

入院していた時に結構時間があったので、「何か勉強をしよう!」と思って、ずっと通関士の勉強をしていたんですよ。

最初は「食品は成分によっては輸入できないものがあるかもしれないけど、まだ自分では判断がつかない」と思って業者さんに頼みましたが、今は自分で問題なく仕入れの手続きができています。

5-4. L’ATELIER合同会社の今後の展望

この章の締めくくりとして、ムニエさんに今後の展望について伺いました。

管理人
管理人

お仕事において、今のどんな目標をお持ちですか?

ムニエさん
ムニエさん

MAISON BONANGEはフランスのBIO MARCHEなどで本当に良く売れています。

味・品質・コンセプト・ストーリーなどの全ての要素が本当に素敵なチョコレートなので、日本でも頑張って販路を拡大していきたいですね。


あとは、商品のラインナップも増やしていきたいですね。

MAISON BONANGEでも日本にまだ輸入できていない商品がありますし、MAISON BONANGEの商品以外も将来的には取り扱いたいと思います。


フランスの本当に良いものを見つけて、それを「フランスの文化」として日本に伝えていきたいですね!

6. フランス語の仕事を目指すフランコフォンの皆さんへのメッセージ

最後に、ムニエさんにフランス語の仕事を目指すフランコフォンの皆さんへのメッセージを頂きました。

ムニエさん
ムニエさん

興味があることには、なんでも挑戦をしてみて下さい!


大きな病気を経験したから、特にそう思うのかもしれませんが、「失敗したからと言って、死ぬこと」なんて決してありません。


私も自分自身のフランス語にあまり自身が持てず、積極的に使うことをためらっていた時期があったのですが、今では「今までフランス語を使うことをためらっていたなんて、なんてもったいないことをしていたんだろう。下手でもいいから、ドンドンフランス語を使ってみよう!」と思うようになりました。


自分で自分の可能性を狭めてしまうなんてもったいないです。

ドンドン行動して、自分の未来を切り開いていって下さい!

À très bientôt
Kei

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