ねぇ管理人さん。
管理人さんは、新卒採用の時は残念ながらフランス語の仕事に就くことはできなかったけど、最終的に転職活動を通じて、フランス語が使える今の仕事に就くことができたんだよね?
それぞれ異なるタイミングでフランス語の仕事を探した管理人さんだからこそわかる、新卒時、転職時における就職活動の傾向の違いや特徴みたいなものって、何かあるのかな?
Bonjour, エリソン君!
新卒時、転職時において、それぞれの傾向の違いは大いにあるよ!
エリソン君も言う通り、これはまさしく新卒・転職と、それぞれ異なるタイミングでフランス語の仕事を探して、最終的に転職時にフランス語の仕事を見つけた僕だからこそ分かることだと思う。
というわけで、今回は新卒時・転職時のフランス語人材の就職活動の特徴・違いについて話していくね。
1. 会社員としてフランス語を使う方法は主に二択
管理人のように会社員としてフランス語を仕事の中で使うためには、以下の2種類の企業に就職する必要があります。
- フランス語圏を含む様々な諸国と取引を行う「グローバル企業」
- フランス語圏の国々と専門的に取引を行う企業
選択肢が2つあるということは分かったのだけど、具体的にそれぞれの企業ってどんな企業なの?
それぞれ、順を追って説明するね。
2. 新卒時の選択肢は「グローバル企業」のほぼ一択
まず、「グローバル企業」について説明します。
ちなみに、新卒の就活でフランス語の仕事を探そうとすると、どうしても応募先が「グローバル企業」なりがちです。
「グローバル企業」の具体例と共に、どうして新卒採用の時は「グローバル企業」に応募が集中しがちになるのかについても、理由をご説明します。
2-1. 「グローバル企業」とは
「グローバル企業」とは、以下のような企業のことを指します。
フランス語圏を含む、様々な国と取引を行っている企業のこと
パナソニックなどの大手メーカーや、伊藤忠商事などの総合商社、ダイキンなどの大手空調メーカーなどが例として挙げられるよ。
2-2. 「グローバル企業」の特徴
この「グローバル企業」には、以下の特徴があります。
- 顧客との取引における基本言語はフランス語は無く英語。
- フランス語圏との取引は、会社全体の売り上げの一部に過ぎない。
- 大企業であることが多い。
- 新卒採用も中途採用も行っており、新卒採用により力を入れている。
2-3. どうして「グローバル企業」一択になりがちなの?
「グローバル企業」の定義や特徴は分かったのだけど、どうして新卒で就活をしている時は、「グローバル企業」に応募しがちになるの?
これはまた後で詳細を説明するんだけど、実はもう一つの選択肢である「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」は、新卒採用をやっていないことが多いんだ。
だから、「グローバル企業に応募しがちになる」というか、そもそも「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」の情報が入ってこないんだよね。
だから、フランス語の仕事を目指す新卒の就活生は、半ば必然的に「グローバル企業」に応募が集中してしまうんだ。
もう片方の選択肢である「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」は新卒採用をやっていないことが多く、必然的に「グローバル企業」に目が行きがち!
3. 転職時は選択肢が二択になる
では、「グローバル企業」に代わるもう一つの選択肢である「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」への就職に関する情報は、いつ頃手に入るのでしょうか?
これは一度会社員として仕事をして、「転職活動」を行い始めた時に、やっと選択肢に入ってきます。
3-1. 「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」とは
「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」とは、下記の会社が具体例として挙げられるよ。
- 日仏商事(主にフランスの食品を日本へ輸入)
- ミレジム(主にフランスのワインを日本へ輸入)
- フランストラベルセンター(フランス人を対象とした訪日観光事業)
3-2. 「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」の特徴
「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」の特徴は、以下の通りです。。
- フランス語圏を対象とした事業を展開しているので、顧客との取引における基本言語はフランス語。
- フランス語圏との取引が、会社全体の売り上げの大半あるいはそれ以上を占める。
- 中小企業であることが多い。
- 中途採用がメインであり、企業によっては新卒採用を実施していない。
3-3. 転職時に「フランス語圏と専門的に取引を行う企業」が視野に入る理由
転職時に、これらの専門的な企業が就職先として視野に入ってくるのは、やっぱり彼らが中途採用を実施していることが大きいのかな?
そうだね。
それは大いに関係していると思うよ。
なんといっても求人情報が見つかるからね!
それから、新卒で入社した企業での仕事の経験を通じて、社会や業界の仕組み、企業の事業に関する理解度が高まるから、そういった「情報感度の高まり」も影響しているかもしれないね。
- 企業が中途採用を実施しているので、求人情報が目に入ってくる。
- 社会・業界・会社への理解度の高まりにより、より広い視野を持って転職活動に臨むことができるから。
ちなみに、「フランス語が使いやすい業界を知りたい」とか、「フランス語の仕事の探し方を知りたい!」という希望をお持ちの方は、下記の記事も合わせて読んでみて下さい。
4. 企業でフランス語人材として働くために必要な3つの能力
管理人さんの話のおかげで、「新卒と転職の時では、応募する企業に違いがある」ということは分かったんだけど、そもそもフランス語の求人を見つけたとして、採用されるには最低限どんな力が必要になってくるのかな?
なるほど!
それは確かに気になるところだよね。
じゃあ最後に、フランス語人材として仕事をするために必要な能力を3つ紹介するね。
それぞれの能力が新卒・転職の時のどちらで必要になるかも明記しておくから、合わせて確認しておいてね。
4-1. 新卒・転職共に絶対条件:DELF B2以上のフランス語能力
新卒・転職の両方において必要なのは、なんと言ってもビジネスフランス語能力です。
この能力がないと、そもそもフランス語人材として仕事ができないもんね!
具体的には、DELF B2またはフランス語検定準1級レベルのフランス語能力が必要
どうしてビジネスレベルのフランス語がDELF B2及びフランス語検定準1級なのかについて、詳しい理由を知りたい人は以下の記事も読んでみて下さい。
4-2. 「グローバル企業」では必須:TOEIC 800点以上の英語力
次に、「グローバル企業」で必須となってくる能力が、ビジネスレベルの英語力。
「グローバル企業」では、顧客との折衝は基本的に英語で行われるので、英語が出来ないと仕事になりません。
これは新卒・転職問わず、「グローバル企業」への就職を目指すなら必要になってくる能力だね!
具体的には、TOEIC800点以上の英語力が必要
どうしてグローバル企業で働くためには英語力が必須で、尚且つその英語力がTOEIC800点以上なのかということについて詳しい理由を知りたい人は、下記の記事も合わせて読んでみて下さい。
4-3. 転職者は必須:希望職種に関する業務遂行能力
最後に紹介するのは、「希望職種に関する業務遂行能力」です。
例えば、「海外営業職のフランス語求人」を見つけた場合は、営業として結果を出すための知識・経験・スキルが必要なってきます。
これは主に転職の時に求められる能力だね!
ちなみに、新卒の時は就業経験は必須ではないので、学生時代に頑張ったことなどから想像されるその人のポテンシャルが採用において重要視されます。
ただ、「ポテンシャル」=「うちの会社で活躍してくれそうだ!」ということなので、結局のところ「将来十分な業務遂行力を身に着けられる」という点のアピールは必要になります。
終わりに: フランス語の仕事は転職からチャンス到来!
今回の記事では、「新卒と転職時の就職活動の違い」についてご紹介しました。
最後に管理人さんからのメッセージだよ!
フランス語の仕事は、寧ろ転職からチャンスが広がります!
管理人は新卒採用の時も「フランス語が使える仕事」を探していましたが、残念ながら希望かなわず、最終的にフランス語の仕事に就くことができませんでした。
ただ、「どうしてもフランス語の仕事に就きたい!」という想いを捨てることができなかったので、転職を決意し、結果として転職を通じて大好きなフランス語が毎日使える今の仕事に就くことができました。
転職活動をしていた時は、新卒採用で失敗した経験を反省として活かすことができましたし、一度会社で仕事をしたことで、新卒の時よりも深い知識と広い視野を持って、フランス語の仕事を探すことができました。
今回の記事でもご紹介しましたが、「フランス語圏と専門的に取引を行っている企業」は、寧ろ転職時からアプローチができるようになります。
僕のように、新卒の時にフランス語の仕事に就くことができなかった方…決して諦めないでください。
諦めずに頑張り続ければ、きっと夢はかなうはずです!!
À très bientôt
Kei
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