こんにちは!みのりです。
今回で第四回目となる「夫はフランス人」シリーズ。
これから数回に亘って、「フランスでの妊娠・出産」についてお話をさせていただきます。
今回は、皆さんが気になるところであろう「フランスで妊娠した場合に受けられる検査」について詳しくご紹介します!
初めての方向けに自己紹介。
みのりについて
・大阪出身の日本人女性
・とあるフランス人と和歌山で出会って、東京で結婚。
・渡仏したのち、息子と娘を出産。
・娘が生後二ヶ月の時に夫の仕事のためオーストラリアへ引っ越し
・現在メルボルンにて夫・3歳息子・1歳娘と生活
1. 妊娠期間~フランスでは妊娠期間は9か月しかない?~
まず最初に、妊娠期間についてです。
日本では妊娠期間を「十月十日」と言いますが、フランス人に「妊娠10ヶ月」というとびっくりされます。
なぜならフランスを含む多くの国では妊娠期間は9ヶ月しかないからです。
マジですか?・・・
いえ、これは日本人の妊娠期間が特段長いわけではなく、「妊娠期間をいつからどう数えるか」という違いからきています。
日本の数え方
- 最終月経の第一日目を妊娠0日とする
- 妊娠一ヶ月=28日(4週)と数える(月経周期からきてるのかな?)
フランスの数え方
- 受精日を妊娠開始日とする
- 妊娠一ヶ月=カレンダー通りの一ヶ月
この結果、トータルで約一ヶ月の差が生じてしまうんですね。
このズレから、出産予定日として告げられる日が1週間変わります。
日本でいう41週がフランスの出産予定日になるので、臨月に○○週で…予定日がどうのこうの…という話を日本に住む友人としたときにうっかり日本式に直すのを忘れていて、なんだか微妙~に私だけ話が噛み合わないこともありました。
一般的には、前述したフランス式の数え方であるSG(妊娠週)が使われますが、エコーを受けた後に渡される書類などにはSA(無月経週)が使われています。
SGとかSAとか、もうなんやねん!
どっちやねん!ってなります(笑)
2. 妊婦検診~分業制のメリットとデメリット~
次は妊婦検診についてご紹介します。
妊娠を産婦人科で確認してもらったら、月一回の妊婦検診が始まります。
内容は週数や母体・胎児の状態によって違いますが、特に問題が無ければ基本的に内診と赤ちゃんの心拍を聞くだけ。
かかりつけの産婦人科でエコー的なものがみれるのは、基本的には最初の胎嚢を確認してもらう時だけです。
産婦人科ではエコーも採血も行いません。
…と言うと「じゃあ何するの!?」って思うかもしれませんが、産婦人科で行われないだけでちゃんと検査はあります。
エコーは放射線科医のキャビネへ、採血は検査専門のラボへ行ってやってもらいます。
産婦人科の先生は毎月の検診でordonnance(処方箋)を出してくれるので、それを持ってそれぞれの場所で予約を取り、診察/検査結果を持って翌月産婦人科へ行くという流れです。
ラボによっては、直接産婦人科へ結果を送ってくれるところもあります。
日本の様に最初に選んだ産院ですべて完了しないのでものすごく面倒に思いますよね。
ただ、私の場合ものすごく良かったこともあるんです。
それはラボでの採血。
昔から注射とか採血がものすっごく苦手なんです。
理由は痛み。
看護師さんからしてみるとどうやらものすごく採血しにくい腕らしく、採血中の激痛や度々失敗されて腕を変えられそれでも血がとれなくて右左右と3回刺されることも結構ザラ。
トラウマにトラウマを重ねて生きてきたので妊婦中の毎月の採血が憂鬱で仕方なかったです。
ところが!
フランスのラボで初めて採血してもらった時はびっくりするくらい全く痛くなかったのです。
まず技師の方の反応が違う。
あら?
…ここかな…。
あ、ハイこっちで。
親指握ってください。
でっ、できる!!
一瞬の驚きはあったものの、取れるところを見つけるのがむちゃくちゃ早い!
ちなみに日本の看護師さんの反応は…
あれ?
うーーーん…こっちもみてみますね…。
んーー…💦
あーやっぱりこっちでもいいですか?
すみません💦
…うーーーん…。
○○(先輩)さーん!
…とかです。
9割の確率で何かしらに対して謝られます。
先輩を呼ばれたのはこれまで一度だけですが、その後先輩にも匙を投げられ手の甲からとられました。よっぽど肘の内側に何にもないんでしょうね。
非常に申し訳ない。
ともかく、この分業制度のおかげでフランスのラボには採血のプロofプロしかおらず、毎月上手に処置していただき、採血に対して少しだけ恐怖心が薄れたのが個人的に本当~~~に良かったです。
3. エコー検査~基本的に妊娠期間中に3回だけ~
エコーのことに触れたのでエコーの回数について。
基本的にエコーは妊娠期間中3回しか見てもらえません。
妊娠初期に一度、中期に一度、後期に一度です。
ただ、一度のエコーに長く時間をかけてじっくり見てくれます。
最近では毎月エコーみてあげるよ~というお医者さんもいるらしいですが、とっても稀。
多分プライベートクリニックとかの話です。
毎月赤ちゃんの様子を見られるものだと思って楽しみにしていたので物足りなく感じましたが、時間が経っているぶん毎回ものすごく成長を感じられたのはよかったです。
ちなみに、夫の提案で一人目の時は性別を聞きませんでした。
フランスにはベビーシャワーの文化はそこまで浸透していませんが(アメリカの文化好まない仏人あるある)ほとんどの人が性別を聞くようです。
気になるもんね~。
我が家は産んでからのお楽しみを優先しました。
母の勘なのか、妊娠中期くらいからなんとなーく「男の子な気がする?かも?」と思ってましたが…。
4. 採血は毎月~食事から有害な菌を摂取していないか検査するため~
日本ではどうなのか分かりませんが、私はフランスで毎月採血をしました。
なぜかというと、私が「トキソプラズマの免疫がネガティブ」だったからです。
「トキソプラズマ症」は、トキソプラズマという寄生虫がヒトの体内に入ることで感染をします。
加熱不十分の豚や鶏、牛、鹿の肉や、猫の排せつ物にトキソプラズマは寄生している可能性があります。
加熱不十分のこれらの肉を食べたり、猫の排せつ物に触れたりすることで発症することがあります。
ただし、ヒトからヒトに感染することはありません。
トキソプラズマ症に感染しても、健康な人であれば8割の人は無症状だといわれています。
症状が出ても、首のリンパの腫れや、発熱、筋肉痛、全身の倦怠感がある程度で、健康な成人であれば、重症化の心配はありません。
育児と乳歯の情報サイト ママ、あのね 【産科医監修】妊婦さんが気を付けたい感染症「トキソプラズマ症」より抜粋
フランスはステーキタルタルなど、普段から生肉を食べる習慣があるためか、トキソプラズマ症に対して非常に厳しいです。
(と、ここまで書いていて、昔はユッケや生レバーを食べていた日本人にそこまで浸透していないのはなぜなのか不思議になってきました)
しかし、現代では衛生レベルが向上してきて入り、フランス人でもトキソプラズマにかかっている人は少なくなってきているそうです。
日本と同じく妊娠中は生肉・生ハムなど厳禁。
ビストロ定番メニューであるステーキを食べるときはbien cuit/très cuit (ウェルダン)と必ず注文しなければいけません。
お腹が大きくなってくるとギャルソンが「マダムはもちろんbien cuitですね!」と先回りして言ってくれたこともありました。
多分彼もパパさんだったんだろうな~。
生野菜も土壌菌がついているリスクがあるため外食では避けなければいけません。
家で生野菜を食べるときは、水にホワイトビネガー(1Lで50サンチームくらいで売られています)を足して、酢水で洗うというのを義母に教えてもらいました。
気を付けると言えばリステリア菌も。
リステリア食中毒は、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes) による食中毒です。
本菌は土壌、河川水や家畜、家禽、野生動物など自然界に広く分布しており、4℃以下の低温でも増殖する芽胞非形成グラム陽性の短桿菌です。
また、10%の高い塩分濃度でも増殖が可能です。
この菌は生乳、生肉、植物などから普通に分離されます。
一般財団法人 東京顕微鏡院 『妊婦や基礎疾患を持つ人が注意しなければならない食中毒~リステリア~』より引用
生の魚介厳禁。
貝類は火を通していても中ることがあるので避けたほうがベター。
鮮度基準の差なのか、日本だと「避けたほうがいいけど、お寿司屋さんの新鮮なネタなら大丈夫」とか聞くこともあるかと思うんですが、フランス人妊婦からすると狂気の沙汰です。
夫がこの話を義姉にしたとき、彼女がものすごい顔をしていたのを覚えています(笑)
チーズは、スーパーのものは大抵大丈夫ですが、うちはマルシェでしか買わないので都度pasteurisé(低温加熱殺菌済み)のものがどれか、店員さんに聞いていました。
生卵ももちろん厳禁なので、私はオーガニックスーパーの「Naturalia」で”6 oeufs extra-frais”(超新鮮卵)を買って固めの半熟か完全に火を通して食べていました。
出産してすぐこの卵でTKGを作ってかきこみました…!
9ヶ月ぶりのTKG最高…!
こんな風に食べ物の制限がなかなかに多いので何を食べていいのかわからない!というときに役立つのが「Enceinte que puis-je manger?」というアプリ。
食材名がズラーッとリストに載っていて、それぞれOK・ダメ・注意してねの三種類のマークのどれかが頭に付いています。
一目でわかって便利です。
探しやすいように、全項目以外に野菜や肉など分類わけもされています。
食材名・商品名でアプリ内検索もできます。
私は使ってませんでしたが、似たようなアプリで「Alimentation grossesse」というアプリもあります。
フランスでの基準プラス日本で気をつけてと言われることについても把握しておこうと思ったので、日本の食べ物リストのアプリも入れてました。
5. 出生前診断~染色体の検査を受けられます~
出生前診断では、「21トリソミー(ダウン症)」など、染色体異常の有無を検査します。
フランスでは年齢に関わらず、ほとんどの妊婦さんが出生前診断を受診します。
私の時は、二回の妊娠でどちらも検査をしました。
積極的な検査を促すためか、もちろん無料。
義務ではないので、断ろうと思えば断ることが可能です。
検査方法は採血とエコーでの診断。
産婦人科で説明を受け、後日ラボに採血、一度目のエコーの際に診断してもらいます。
この検査で異常ありという結果になると、また別の詳しい検査を受けに大きな病院に行くそうです。
パリ周辺ではNeuilly-sur-SeineにあるAmerican Hospitalがこの検査については有名だというのを聞きました。
おおまかに基本的な情報を並べたところでもうかなり長くなってしまったので、今回はここまで!
まだまだ説明し足りない部分もあるので、次回も引き続きフランスでの妊娠についてお話させていただきます。
それでは!
みのり
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