フランスまとめサイトのフランス語文法解説コーナー~第1回:名詞の姓・不定冠詞・定冠詞・部分冠詞~

こちらのコーナーでは、「サッ!」と気になる文法事項を確認できることを目指しています。

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管理人のプロフィール
  1. 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
  2. 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
  3. インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
  4. DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
  5. アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
  6. 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー

1. 名詞の姓

フランス語の名詞には、男性・女性と性別があります。

男性の名詞を男性名詞、女性の名詞を女性名詞と呼びます。

男性名詞の例
・homme(オム):男性
・soleil(ソレイユ):太陽
・jour(ジュール):日

女性名詞の例
・femme(ファム):女性
・lune(リュヌ):月
・heure(ウール):時間

例外もありますが、最後が e で終わる単語の90%が女性名詞と言われています。

エリソン君
エリソン君

フランスまとめチャンネルで、男性名詞・女性名詞について解説した動画はこちら!

2. 不定冠詞

フランス語に冠詞というものが存在します。

冠詞とは英語でいう a/an・the のことです。

ここでは不定冠詞(英語のa/an)を紹介をします。

不定冠詞とは特に特定をしない「ある○○」を指す時に使用します。

フランス語には名詞の姓(男性名詞・女性名詞)に応じて不定冠詞の形が変化します。

男性名詞の不定冠詞:Un(アン)
un homme(アン オム):ある1人の男性
un chien(アン シアン):ある1匹の犬
un jour(アン ジュール):ある1日

女性名詞の不定冠詞:Une(ユヌ)
une femme(ユヌ ファム):ある1人の女性
une orange(ユヌ オランジュ):ある1つのオレンジ
une table(ユヌ ターブル):ある1台のテーブル

複数の男性名詞・複数の女性名詞の否定冠詞:Des(デ)
des hommes( ゾム):ある複数の男性たち
des femmes( ファム):ある複数の女性たち
des chiens( シアン):ある数匹の犬
※1 男性名詞であっても女性名詞であっても、複数形の不定冠詞はdesとなります。
※2 名詞の複数形は、名詞の単数形の語尾に s をつけます。
例外で s の代わりに x が付く時もあります。
gâteau (ガトー):お菓子 → gâteaux (ガトー)など

エリソン君
エリソン君

フランスまとめチャンネルで、不定冠詞について解説した動画はこちら!

3. 定冠詞

定冠詞とは英語のTheにあたります。

定冠詞は「ある特定された○○」・「あるもの全体」を指す時に使用します。

男性名詞の定冠詞:Le(ル)
L’homme(ム):ある特定の男性(あるいは男性というもの)
Le chien(シアン):ある特定の犬(あるいは犬というもの)
Le jour( ジュール):ある特定の1日(あるいは1日というもの)

女性名詞の定冠詞:La(ラ)
La femme( ファム):ある特定の女性(あるいは女性というもの)
L’orange(ランジュ):ある特定のオレンジ(あるいはオレンジというもの)
La table( ターブル):ある特定のテーブル(あるいはテーブルというもの)

複数の男性名詞・複数の女性名詞の定冠詞:Les(レ)
Les hommes( ゾム):ある特定の複数の男性 (あるいは男性というものの集合体)
Les femmes( ファム):ある特定の複数の女性 (あるいは女性というもの集合体)
Les chiens( シアン):ある特定の数匹の犬 (あるいは犬というものの集合体)
※男性名詞であっても女性名詞であっても、複数形の定冠詞はlesとなります。

不定冠詞と定冠詞のニュアンスの違いの例
・Il y a un chien(イリア アン シアン):犬が1匹いる。(特定されていない)
・Il y a le chien(イリア ル シアン):さっき話した犬が1匹いる。(特定されている)
・J’aime bien le chien(ジェム ビアン ル シアン):私は犬が好きです(犬というものが好き)

エリソン君
エリソン君

フランスまとめチャンネルで、定冠詞について解説した動画はこちら!

4. 部分冠詞

部分冠詞はフランス語特有の冠詞です。

部分冠詞は「数えられない名詞」に対して使用します。

男性名詞の部分冠詞:Du(デュ)← De(ドゥ) + Le(ル)
du café(デュ カフェ):ある一定量のコーヒー
du lait(デュ レ):ある一定量のミルク
※男性名詞でも、名詞が母音から始まっていれば「de l’」という形を使用します。
 例:de l’argent(ドゥラルジャン):ある一定量のお金

女性名詞の部分冠詞:De la(ドゥラ)
de l’orange(ドゥロランジュ):ある一定量のオレンジ
de l’eau(ドゥロ):ある一定量の水

数えられないってどういうこと?
一般的に数えられない名詞とは以下のことを指します。

液体、お金、食べ物の一部分、概念(愛や勇気)など

例えば、「コーヒーにミルク入れる?」って家族や友人に聞く時に、具体的に「コーヒーに80mlのミルク入れる?」ってほとんど聞かないですよね?

答える側も、「いや、40mlくらいかな?」とかは答えず、目分量で「ちょっと」とか「カップの淵くらいまで」などと答えるはずです。

この時、1000mlの牛乳パックからコーヒーにミルクを注ぐとして、牛乳パックから明確な量ではないけど、ある一定量がコーヒーに注がれることになります。

これが「(明確な数字をもって)数えられない」という意味になります。

管理人
管理人

勇気などの概念も数えられないですよね。

「僕にあともう一個勇気があれば…」とはならず、「僕にあともう少し勇気(勇気の具体的な量は不明)があれば…」という表現になると思います。


エリソン君
エリソン君

フランスまとめチャンネルで、部分冠詞について解説した動画はこちら!

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