フランスまとめサイトのフランス語文法解説コーナー~第28回:複合過去(直接法)②~

フランス語文法

こちらのコーナーでは、「サッ!」と気になる文法事項を確認できることを目指しています。

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管理人のプロフィール
  1. 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
  2. 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
  3. インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
  4. DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
  5. アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
  6. 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー

1. 複合過去の作り方

複合過去は「助動詞(の現在形)」+「過去分詞」で作ることができます。

そして、フランス語の場合は助動詞は以下の2パターンのみ。

AvoirÊtre

以下で詳しく見てみましょう。

1-1.Avoir の場合

Avoir の場合の複合過去

例文①:~は食べた。

J‘ai mangéェ マンジェ私は食べた。
Tu as mangéテュ ア マンジェ君は食べた。
Il/Elle a mangé/エラ マンジェ彼/彼女は食べた。
Nous avons mangéザボン マンジェ私たちは食べた。
Vous avez mangéザヴェ マンジェあなたは/あなたたちは/君たちは
は食べた。
Ils/Elles ont mangéイル/エル ゾン マンジェ彼ら/彼女らは食べた。

例文②:~は食べなかった。

Je n’ai pas mangéジュ ネ パ マンジェ私は食べなかった。
Tu n’as pas mangéテュ ナ パ マンジェ君は食べなかった。
Il/Elle n’a pas mangéイル/エル ナ パマンジェ彼/彼女は食べなかった。
Nous n’avons pas mangé ナボン パ マンジェ私たちは食べなかった。
Vous n’avez pas mangé ナヴェ パ マンジェあなたは/あなたたちは/君たちは
は食べなかった。
Ils/Elles n’ont pas mangéイル/エル ノン パ マンジェ彼ら/彼女らは食べなかった。

1-2.Être の場合

Être の場合の複合過去

例文①:~は出発した。

Je suis parti(e)スイ パルティ私は出発した。
Tu es parti(e)テュ エ パルティ君は出発した。
Il/Elle est parti/partie/エレ パルティ彼/彼女は出発した。
Nous sommes parti(e)s ソンム パルティ私たちは出発した。
Vous êtes parti(e)sゼッドゥ パルティあなたは/あなたたちは/君たちは
出発した。
Ils/Elles sont partis/partiesイル/エル ソン パルティ彼ら/彼女らは出発した。

例文②:~は出発しなかった。

Je ne suis pas parti(e) ヌ スイ パ パルティ私は出発しなかった。
Tu n’es pas parti(e) テュ ネ パ パルティ君は出発しなかった。
Il/Elle n’est pas parti/partieイル/エル ネ パ パルティ彼/彼女は出発しなかった。
Nous ne sommes pas parti(e)s ヌ ソンム パ パルティ私たちは出発しなかった。
Vous n’êtes pas parti(e)s ネットゥ パ パルティあなたは/あなたたちは/君たちは
は出発しなかった。
Ils/Elles ne sont pas parti/partiesイル/エル ヌ ソン パ パルティ彼ら/彼女らは出発しなかった。

Êtreの場合の複合過去は、過去分詞に性・数一致というルールが発生します。

管理人
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過去分詞の性・数一致とは、主語の「性別」と「数」に応じて、過去分詞の形が変化するということです。

例えば、主語の男性の場合と女性の場合及び単数と複数の場合では、以下の変化が発生します。

・Je(男性)の場合
Je suis parti
※partiの末尾に e がない。


Je(女性)の場合
Je suis partie
※partiの末尾に eがある。

・Il(男性・単数)の場合
Il est parti
※partiの末尾に sがない。


Ils(男性・複数)の場合
Ils sont parties
※partiの末尾に sがある。

2.Avoir と Être の使い分け

複合過去のおよそ95%は avoir を使用した複合過去。
Êtreを使用するのは、「場所の移動・状態の変化を表す自動詞」の時のみ

管理人
管理人

場所の移動とは、例えば「行く」・「来る」・「出発する」・「帰宅する」など。
状態の変化とは、例えば「生まれる」・「死ぬ」・「とどまる」・「倒れる」など。

代表的なのは、下記の13個の動詞です。
これは覚えてしまいましょう。

覚えるべき13の自動詞
  1. Aller(アレ:行く)→ allé(e)
  2. Venir(ヴニール:来る)→ venu(e)
  3. Partir(出発する:パルティール)→ parti(e)
  4. Arriver(到着する:アリヴェ)→ arrivé(e)
  5. Sortir(出ていく:ソルティール)→ sorti(e)
  6. Entrer(入る:アントレ)→ entré(e)
  7. Naître(生まれる:ネートル)→ né(e)
  8. Mourir(死ぬ:ムリール)→ mourt(e)
  9. Rester(とどまる:レステ)→ resté(e)
  10. Monter(モンテ:上る)→ monté(e)
  11. Descendre(デソンドル:降りる)→ descendu(e)
  12. Tomber(トンベ:倒れる)→ tombé(e)
  13. Devenir(ドゥヴニール:~になる)→ devenu(e)

3. 複合過去の意味

複合過去の意味は以下の3つです。

  1. 過去:「~した」・「~だった」
  2. 現在完了(a):完了「(すでに)~した)
  3. 現在完了(b):経験「~したことがある」
それぞれの意味の例文

①過去:「~した」・「~だった」
Elle est arrivée à Osaka avant-hier.
読み方:エ レ アリヴェ ア オーサカ アヴァンティエール
意味:彼女の一昨日大阪に到着した。

現在完了(a):完了「(すでに)~した)
Tu as fini tes devoirs?
読み方:テュ ア フィニ テ デゥヴォワール?
意味:宿題終わった?

現在完了(b):経験「~したことがある」
Est-ce que tu es allé à Osaka ?
読み方:エ ス ク テュ エ アレ ア オーサカ
意味:大阪に行ったことある

管理人
管理人

「こうなったから、これはこういう意味!」というルールのようなものはなく、文脈によって意味を判断します。

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