
こちらのコーナーでは、「サッ!」と気になる文法事項を確認できることを目指しています。
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- 東京生まれ東京育ち、仕事の都合で現在関西在住の36才。
- 大学生の頃にパリへの交換留学を経験(約1年間)。
- インバウンド業界で8年以上、日々フランス語と英語を使って仕事をしている。
- DELF B2(フランス語)・ TOEIC 825(英語)
- アンサンブルアンフランセ公認インフルセンサー
- 「フランス語の仕事に就きたい」という人を応援するフランス語キャリアアドバイザー
1. 複合過去の作り方
複合過去は「助動詞(の現在形)」+「過去分詞」で作ることができます。
そして、フランス語の場合は助動詞は以下の2パターンのみ。
以下で詳しく見てみましょう。
1-1.Avoir の場合
例文①:~は食べた。
J‘ai mangé | ジェ マンジェ | 私は食べた。 |
Tu as mangé | テュ ア マンジェ | 君は食べた。 |
Il/Elle a mangé | イラ/エラ マンジェ | 彼/彼女は食べた。 |
Nous avons mangé | ヌザボン マンジェ | 私たちは食べた。 |
Vous avez mangé | ヴザヴェ マンジェ | あなたは/あなたたちは/君たちは は食べた。 |
Ils/Elles ont mangé | イル/エル ゾン マンジェ | 彼ら/彼女らは食べた。 |
例文②:~は食べなかった。
Je n’ai pas mangé | ジュ ネ パ マンジェ | 私は食べなかった。 |
Tu n’as pas mangé | テュ ナ パ マンジェ | 君は食べなかった。 |
Il/Elle n’a pas mangé | イル/エル ナ パ マンジェ | 彼/彼女は食べなかった。 |
Nous n’avons pas mangé | ヌ ナボン パ マンジェ | 私たちは食べなかった。 |
Vous n’avez pas mangé | ヴ ナヴェ パ マンジェ | あなたは/あなたたちは/君たちは は食べなかった。 |
Ils/Elles n’ont pas mangé | イル/エル ノン パ マンジェ | 彼ら/彼女らは食べなかった。 |
1-2.Être の場合
例文①:~は出発した。
Je suis parti(e) | ジ スイ パルティ | 私は出発した。 |
Tu es parti(e) | テュ エ パルティ | 君は出発した。 |
Il/Elle est parti/partie | イレ/エレ パルティ | 彼/彼女は出発した。 |
Nous sommes parti(e)s | ヌ ソンム パルティ | 私たちは出発した。 |
Vous êtes parti(e)s | ヴゼッドゥ パルティ | あなたは/あなたたちは/君たちは 出発した。 |
Ils/Elles sont partis/parties | イル/エル ソン パルティ | 彼ら/彼女らは出発した。 |
例文②:~は出発しなかった。
Je ne suis pas parti(e) | ジ ヌ スイ パ パルティ | 私は出発しなかった。 |
Tu n’es pas parti(e) | テュ ネ パ パルティ | 君は出発しなかった。 |
Il/Elle n’est pas parti/partie | イル/エル ネ パ パルティ | 彼/彼女は出発しなかった。 |
Nous ne sommes pas parti(e)s | ヌ ヌ ソンム パ パルティ | 私たちは出発しなかった。 |
Vous n’êtes pas parti(e)s | ヴ ネットゥ パ パルティ | あなたは/あなたたちは/君たちは は出発しなかった。 |
Ils/Elles ne sont pas parti/parties | イル/エル ヌ ソン パ パルティ | 彼ら/彼女らは出発しなかった。 |

過去分詞の性・数一致とは、主語の「性別」と「数」に応じて、過去分詞の形が変化するということです。
例えば、主語の男性の場合と女性の場合及び単数と複数の場合では、以下の変化が発生します。
・Je(男性)の場合
Je suis parti
※partiの末尾に e がない。
・Je(女性)の場合
Je suis partie
※partiの末尾に e がある。
・Il(男性・単数)の場合
Il est parti
※partiの末尾に s がない。
・Ils(男性・複数)の場合
Ils sont parties
※partiの末尾に s がある。
2.Avoir と Être の使い分け
複合過去のおよそ95%は avoir を使用した複合過去。
Êtreを使用するのは、「場所の移動・状態の変化を表す自動詞」の時のみ。

場所の移動とは、例えば「行く」・「来る」・「出発する」・「帰宅する」など。
状態の変化とは、例えば「生まれる」・「死ぬ」・「とどまる」・「倒れる」など。
代表的なのは、下記の13個の動詞です。
これは覚えてしまいましょう。
- Aller(アレ:行く)→ allé(e)
- Venir(ヴニール:来る)→ venu(e)
- Partir(出発する:パルティール)→ parti(e)
- Arriver(到着する:アリヴェ)→ arrivé(e)
- Sortir(出ていく:ソルティール)→ sorti(e)
- Entrer(入る:アントレ)→ entré(e)
- Naître(生まれる:ネートル)→ né(e)
- Mourir(死ぬ:ムリール)→ mourt(e)
- Rester(とどまる:レステ)→ resté(e)
- Monter(モンテ:上る)→ monté(e)
- Descendre(デソンドル:降りる)→ descendu(e)
- Tomber(トンベ:倒れる)→ tombé(e)
- Devenir(ドゥヴニール:~になる)→ devenu(e)
3. 複合過去の意味
複合過去の意味は以下の3つです。
- 過去:「~した」・「~だった」
- 現在完了(a):完了「(すでに)~した)
- 現在完了(b):経験「~したことがある」
①過去:「~した」・「~だった」
Elle est arrivée à Osaka avant-hier.
読み方:エ レ アリヴェ ア オーサカ アヴァンティエール
意味:彼女の一昨日大阪に到着した。
②現在完了(a):完了「(すでに)~した)
Tu as fini tes devoirs?
読み方:テュ ア フィニ テ デゥヴォワール?
意味:宿題終わった?
③現在完了(b):経験「~したことがある」
Est-ce que tu es allé à Osaka ?
読み方:エ ス ク テュ エ アレ ア オーサカ
意味:大阪に行ったことある?

「こうなったから、これはこういう意味!」というルールのようなものはなく、文脈によって意味を判断します。
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