フランス語文法(36): 半過去

今回は「半過去」を扱います。

ちなみに、フランス語で「半過去」は imparfaitアンパルフェ と書きます。

これを直訳するなら、「不完全な」とか「未完の」という意味になります。

日本語では正式「半過去」と呼ぶので、半過去で覚えて頂きたいです。

が、この「半過去」の性質を端的に表しているのがフランス語の imparfait なので、こちらも頭の片隅に入れておくようにしてください。

1. 半過去とは

半過去は以下の2つの表現で用いられます。

  1. 過去の継続している行為・状態(「〜していた」・「〜だった」)
  2. 過去の習慣(「〜したものだった」)

「過去の継続している状態・行為」は、「過去のその時点で終わっていない(継続している)行為・状態」を表します。
※そして、その状態・行為は今も継続しているのか、それとも終わっているのか分からない。

例:私が家に帰った時、妻はテレビを見ていた。
「テレビを見ていた」という過去の状態を表しており、その時点では「テレビを見終えていない(例:「ちょうどテレビを見終えて、料理をし始めた」というわけではなく、帰宅時点ではずっとテレビを見ていた)」が、今現在もテレビを見ているかどうかは分からない。

「過去の習慣」は、「過去のその時点で継続している行為・状態」であり、現在は既に完了・終了している可能性が高い行為・状態となります。

例:私が子どもの頃は、毎週日曜日になると教会に行ったものだった。
→主語が子どもの頃という過去の時点において、「毎週日曜日は教会に行っていた」という習慣を表している。今現在も教会に行っているか否かは不明だが、現在は行っていない可能性が高い。

2. 半過去の活用

まず半過去の語幹は以下となります。

一人称単数-ais一人称複数-ions
二人称単数-ais二人称複数-iez
三人称単数-ait三人称複数-aient

語幹は、nous の現在形語幹を使用します。

-er動詞の例:chanterシャンテ (~を歌う)
Nousの現在形:chantons
※赤字部分が語幹

一人称単数Je chantaisシャンテ一人称複数Nous chantionsシャンティオン
二人称単数Tu chantaisシャンテ二人称複数Vous chantiezシャンティエ
三人称単数Il/elle/on chantaitシャンテ三人称複数Ils/Elles chantaientシャンテ

-ir動詞の例:finirフィニール(~を終わらせる)
Nousの現在形:finissons
※赤字部分が語幹

一人称単数Je finissais一人称複数Nousfinissions
二人称単数 Tu finissais二人称複数Vous finissiez
三人称単数Il/Elle/Onfinissait三人称複数Ils/Ellesfinissaient

-re動詞の例:prendreプランドル(~を取る)
Nousの現在形:prennons
※赤字部分が語幹

一人称単数Je prenais一人称複数Nousprenions
二人称単数 Tu prenais二人称複数Vous preniez
三人称単数Il/Elle/Onprenait三人称複数Ils/Ellesprenaient

-oir動詞の例:devoirドゥヴォワール(~する必要がある)
Nousの現在形:devons
※赤字部分が語幹

一人称単数Je devais一人称複数Nousdevions
二人称単数 Tu devais二人称複数Vous deviez
三人称単数Il/Elle/Ondevait三人称複数Ils/Ellesdevaient

例外的な語幹:être(~である)※英語のbe動詞

一人称単数J’étais一人称複数Nous étions
二人称単数 Tu étais二人称複数Vous étiez
三人称単数Il/Elle/Onétait三人称複数Ils/Elles étaient

例外的な語幹となるのは être だけです。

3. 半過去の使い方

以下の2つのパターンの例をそれぞれ見てましょう。

  1. 過去の継続している行為・状態(「〜していた」・「〜だった」)
  2. 過去の習慣(「〜したものだった」)
1. 過去の継続している行為・状態

例文①
Il y a 10 ans, il habitait à Paris.
意味:10年前、彼はパリに住んでいた。

例文②
Quand Kei est rentré chez lui, sa femme téléphonait à son amie.
意味:ケイが家に帰った時、彼の奥さんは友達と電話をしていた。

複合過去と半過去の用法の違い
例文②をご覧ください。
青文字が複合過去、赤文字が半過去です。
複合過去は過去の一点を指し、半過去は過去に継続していた行為・状態を表します。

つまり、以下の整理をすることができます。

「帰った(複合過去)」=その瞬間、ある一時
(家の扉を開けたその瞬間)


・「電話をしていた(半過去)」=継続していた行為
(ケイが家の扉を開ける前から電話をしており、ケイが家の扉を開けて、「ただいまー!」と部屋の中に入ってきた時もまだ電話をしていた)

2. 過去の継続している行為・状態

例文①
Dans son enfance, elle allait à l’église tous les dimanches.
意味:彼女が子どもだったころは、毎週日曜日になると教会に行ったものだった。

例文②
Tous les mardis soir, j’appelais ma famille.
意味:毎週火曜日の夜は、家族に電話をしたものだった。

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